プロも驚く!DIYサンダーでここまで磨けるの?~磨けました!(動画解説)
こんにちは、リキュウコートです。
今回も最近投稿した動画の解説を行います。
今回紹介する動画は、先日投稿した「スリガラスの様に光沢が減退した磨き」という動画の続編になりますが、今回は同じ素材を使って「DIY・1万円サンダー」を使用して磨きを行い、私が仕事(プロ)として使用している「ギヤアクションサンダー」との仕上がり具合等を比較して解説して行こうと思います。
前回の解説でも説明したように、今回使用する素材の症状はかなりの重症に分類される状態です。
元々の塗装の不具合があると思われ、その上に経年による汚れが吸着しスリガラスの様な状態になったと考えられる素材です。
私も、代車でお借りした車なので題材にしましたが、ここまで酷いと諦めてしまうのか磨きの依頼としては入ってこないケースです。
ですが、コート剤の実力を見極める上では上等の素材でありますので今回使用しました。
前置きが長くなりましたが、この悪条件で一般の方でも使えるDIYサンダーが、どの位まで綺麗にする事が出来るのか?私も知りたかったので感想も踏まえて解説します。
基本的な考え方は、どちらの機械も同じです。 これがコンパウンドであればテクニックや知識として使い分ける必要がありますが、「マルチコート剤」の場合は、その様な使い分けは大きな違いはありません。
※ 初心者にも取扱いが容易なウレタンスポンジバフ
※ 本格磨きを行う時に使用するウールバフ
しかし、どちらの機械にも言える事ですが、磨きを行うツールとして「スポンジバフ」 と 「ウールバフ」の使い分けは理解していないといけません。
今回の様な重症の症状では、スポンジバフでは改善が出来ません。
スポンジバフは長期にわたる固着した汚れの除去には不向きです。
あくまでも2年くらいの汚れの除去は可能だと思います。 そして、傷消しやシミ消し磨きにも適していないと思います。
しかし、目立たなくなる程度の磨きであれば十分使用できると思います。
これらのスポンジバフの不徳な症状の時はウールバフを使用するというのが一番理解し易いかも知れません。
そして、基本はウールバフで磨いた後はスポンジバフで仕上げる必要があると理解下さい。
ウールバフは汚れを掻き取る事や、コート成分を強制的に浸透させる場合は効果的ですが、素材の材質上ウール素材の方が硬い素材なので、目に見えないくらいの磨き傷が入りますので、スポンジバフで「目消し」というウールバフの磨き傷を消すという最終仕上げが必要となります。
あと一つ、素材の違いで注意しなければいけない事が、リキュウコートの代名詞で「塗装を削らない磨き」をうたっておりますが、確かにコート剤自体に塗装を削る能力はありません。
しかし、スポンジ・ウールバフの回転や振動による摩擦があります。
厳密に言うと、その摩擦のみでも微小の削る?作用は無いとは言えないので、その点をご理解頂いた上で、スポンジよりもウール素材の方が摩擦は強いと覚えて下さい。
以上が機械磨きで理解する基本ですが、それに伴い塗装の原理として、ボンネット・フェンダー・ドアパネル等それぞれのパーツで構成されていますが、それぞれのパーツの端の部分やプレスラインというパネルの折れ曲がり部分は塗装が平面に比べ薄いので、故意に磨かない事が重要です。
そしてDIYサンダーの特徴は、緩やかな回転と偏芯運動という二種類の動きを行います。
初めての方は、それだけで怖い機械の様に思われると思いますが、パワーとしては弱いです。 もっと分かり易く説明すると、緩やかな回転と振動による動きという感じです。
ですので、よっぽどの無茶をしなければ塗装を剥がすという事は考えにくい機械です。
操作の仕方も、暴れる様な事も無いので機械を押し当てる程度の操作で済むので簡単で楽です。
※ DIYサンダーを両手でコントロールし磨く様子
そしてスピード調整もできますので、慣れない間は弱いスピードで磨く事も出来ます。
また、ウールバフは慣れるまではスポンジバフのみを使用するともっと安心です。
光沢を出す事や、洗車で落ちない汚れをサッと除去する目的ではスポンジバフで十分果たせると思います。
ウールバフは初心者の方の上級編として理解して、スポンジバフの磨きを楽しむのが一番いいかも知れません。
しかし、この機械をしようして、コンパウンドとスポンジバフの組み合わせでは、磨きと呼べる磨きは難しいと思います。
機械の能力が弱い事により研磨剤が磨き切れないので、一時的な油分による艶出し程度の作用だと思います。
今回は解説というより、サンダーの講座の様になってしましましたが、機械を扱う上で重要な事なのでご理解下さい。
今回実際にウールバフを使用し磨いた感想は、「凄い!」というのが率直な感想です。
此処まで磨けるとは想像していませんでした。
※ 施工前のほとんど光沢が無い塗装
※ DIYサンダー磨きとは思えない仕上がり感
勿論、普段使用しているギヤアクションサンダーの方が、私にとっては楽に作業が出来ますし仕上がりも綺麗ですが、この弱いという能力の機械でも7割から8割に近い感じで仕上がるように感じがしました。
恐らく動画では見分けが付きにくい位まで磨く事が出来たように感じます。
普段、この様な重症のケースを磨く事はほとんど無いので、これだけ磨く事が出来れば、十分対応出来るのではないかと思いました。
マルチコート剤の相性も良く、今後私も知らない磨きの可能性があるのではないかと、今回の磨きを見て興味が湧いてきました。
今後も、様々な症例を試しながら皆様の参考になるように努めたいと思います。
最後までお付き合い頂き有難うございました。
気になった方はサイトも覗いてみて下さい。
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