カーケア商品の実力と実状~コンパウンドと簡易コート剤について。(最終話)
こんにちは、リキュウコートです。
今回は、近々の2本の記事で、「初心者向けの傷・シミの除去」について市販のコンパウンドや簡易コートを例に解説しました。
今回は最終話として、伝えきれなかった事や商品の実状について解説したいと思います。
これまでの2回の解説ですが、私の長年による経験に基づいて磨きのメカニズムやアドバイスを行いましたが、その点で間違いや嘘のない解説だという事には変わりありません。
しかし、反省をしている点があり、それは誰もが・広い面積(車全体)において手磨きを行う事が現実的に可能なのか?という面では解説が足りていなかった気がします。
その事によりメカニズムや理論・商品特性には間違いは無いと自信を持って言えますが、実際に可能かという面では、甘いアドバイスで、むやみに希望を持たせてしまう説明であったかも知れないと反省しております。
※ ハンド処理(手磨き)による下地処理
部分的な塗装の不具合での対処としては手磨きでも可能だと思いますが、車全体をハンド処理(手磨き)で処理する事が現実に可能か?というと磨く時間や体力面や技術面(失敗のない磨き)においても現実的ではないように思えます。(個人差はあります)
特に技術面で、手磨きの方が機械磨きよりも、キツイ磨き傷が付く場合もありますので注意も必要になります。
それらの事からも、傷やシミの除去を目的に車全体を磨く必要がある場合は、これも個人差があり簡単には言えませんが、簡易的なポリッシャー(ダブルアクションサンダー)などを用いて機械磨きを行う方法が適しているという面もあります。(決して勧める提案ではありません)
※ ホームセンターなどで販売されているDIY用のダブルアクションサンダー
その部分の説明が不十分だった事を反省するとともに、コンパウンドの磨きでまだ十分な解説が出来ていない点がありますので、その部分を詳しく説明をしたいと思います。
傷除去で5年経過した塗装面には何らかの不純物も堆積していると考えられ、その汚れの皮膜にも傷・シミが入っており、この汚れを磨いて除去すれば、塗装をむやみに削らなくても、傷・シミも改善できると言いましたが、この点で矛盾があったと思います。
理論としては間違いありませんが、コンパウンドを使用して磨いて作業する時に、実際に何処までが汚れで、何処からが汚れのない塗装なのか、見分けが困難であるという点です。
コンパウンドはJ研磨粒子の粗い・細かい粒子で削って磨くというのが役割です。
それ以外の能力はありません。
コンパウンドには傷・シミを埋める効果もありません、研磨のみの働きしかありません。
その事からも、汚れだけを限定して磨く事が本当に可能なのか?という面で言えば困難であるという矛盾に気が付きました。
コンパウンドは削る事が役割なので、自ら「汚れ」と「塗装」を区別や判断することなく研磨します。
その判断は作業者が自ら行わなければいけません。
私の様に長い経験があれば、感覚でそれなりに感じる事は出来ますが、初心者の方に判断できるか?と突き詰めれば、目視で境目を判断できるものではないので現実的には難しいと思われ、コンパウンドの磨きは、ある程度の知識や経験が要求されると思います。
決して誤魔化す気持ちも騙す気もありませんでしたが、数日間自問自答して矛盾に気が付きました。
安易な解説により、甘い考えを持たせてしまったのではと反省しています。
※ ノンシリコン・ノンワックスを謳う世界一売れているコンパウンド
もう一つ、疑問に持たれていた、コンパウンドにシリコン等が含まれていると、本当に磨けたかどうか分からい?という疑問を抱くのも正しく、全くその通りです。
もっと現実的な商品の実情を説明すると、「ノンシリコン・ノーワックス」と謳う商品も数多く存在しますが、確かにそれらの成分は入っていませんが、代わりに使用中に「作業がし易いよう」「仕上がり性や光沢を良くする」為に、油分が配合されています。
これらの油分はシリコンより早く蒸発し消え去ってしまします。
その事を踏まえて磨きを行わないと、1ヶ月経過後の仕上がり具合が、完成時よりも明らかに低下を生じさせてしまいます。
これが現在における市場の商品の実力と実状です。
しかし、これらの商品性能において全てが「悪・嘘」とは言えない事も、理解出来る部分もあります。
一般の方からセミプロの方まで誰もが、トラブル無く作業し易い様に・簡単に綺麗(一時的でも)になる事を最優先に作られているからです。(幅広く多くの方に支持される商品の条件)
そして、簡易コート剤(ガラス系)においても、残念ながら一回の施工で傷を埋めて持続させる商品も存在しないと私は思います。
これはリキュウコートのトップコートでも同じで、埋まる大・小の違いはあると思いますが、深い傷やシミを一気に埋める能力は無く、繰り返しの使用により徐々に積み重ねられて改善されて行くと思います。
これらの事からも、「下地処理(塗装の磨き)で何処まで改善出来るか」が重要になってくという事が言えま
またこの様な事を踏まえて「どこまで自分で出来るか? どの程度の仕上がりで満足出来るのか?」という目的や目標が問われると思います。
この様な話を聞くと真面目に商品選びや施工を考えている方に、余計に惑わせて失望させる内容だと思いますが、この様な実状も踏まえ、自分に合うカーケアの施工方法や、自分の好みに合う効果の高い商品選びに役立てて貰えれば、目的や目指すものも定まるのではないかと思います。
この説明が不十分であった為に、安易な期待を持たせてしまう可能性があるので補足させて頂きますので参考にして下さい。
最後に、もう一つ説明したいのですが、このブログは当初から、「カーケアについてと商品紹介」を目的に100話完結を目標に始めましたが、そろそろ終盤になっていて高度な施工事例の話が多くなっており、実際には第1話からカーケアについて、ワックスやコンパウンド等の解説を含め徐々に内容を深めて行くという趣旨を持って始めたのですが、現時点で(途中から)ご覧下さる方には、「リキュウコート商品って本物だろうか?」「一時的な騙し商品?」「難しい・分かりにくい」と思われるかも知れませんが、ブログでの説明における嘘や偽りは一切ありませんのでご理解下さい。
これらの商品説明はプロの方であっても言葉(文字・画像含め)だけの説明では、なかなか信じて貰う事が難しいと日頃から実感しているので仕方がないと思っております。
それは当然で、この様な効果・特性を持つ商品が他に存在しないからだと思われるからです。
マルチコート剤の原型商品と17年前に出会い、約13年研究を続け現在の商品の完成に至りました。
恐らく、自身にとっても今後、現状以上に改善された商品を作り出せる自信はありません。
25年以上に渡り、車業界の仕事で得た知識・経験に基づく、一生涯唯一のオリジナル商品である事をお伝えしたかったのが、このブログやサイトを始めたきっかけです。
ブログの終盤あたりでは自慢話の様になって、読む側の立場への配慮が足りなかったと反省します。
その為に、次回の記事では原点に戻り、「下地処理が重要」である事も踏まえて、出来るだけ分かり易くリキュウコートのオリジナル商品である「マルチ・クイックコート剤」の説明を例に挙げ解説したいと思います。
※ リキュウコートの下地処理剤(マルチ・クイックコート剤)
最後までお付き合い頂き有難うございました。
気になった方はサイトも覗いてみて下さい。
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