コンパウンドを使わない一本のコート剤と一回の磨きで此処まで仕上がる!磨き方。(動画解説)
こんにちは、リキュウコートです。
今回も動画の解説を行います。
今回の動画は、前回の動画を含め過去に4つの検証を行ったドアパネルを使って最終仕上げの磨きを行った動画の解説です。
これまでは様々な擦り傷の症状に合わせた磨きによる傷除去を行ってきましたが、今回は傷除去ではなく、「マルチコート剤」による一回塗布だけでパネル全体を均等に磨き仕上げるという方法の検証です。
※ ドアパネルの擦り傷を除去する前の状態
コート剤の一回塗布だけではなくウールバフのみを使用し仕上げるという磨き方で、仕上がり具合も評価するという動画です。
このパネルの傷除去は全てウールバフだけを使用し、仕上げとしてスポンジバフで仕上げるというのが定説ですが、今回も全てウールバフだけで仕上げるという検証です。
様々な検証においてコンパウンドを比較対象として解説しておりますが、今回の事例においてもコンパウンドも同様の方法が行えますが、仕上がり具合の予測はコンパウンドを長年使ってきた経験により想像がつきます。
想像だけではなくコンパウンド磨きではウールバフ磨きで終了する事は出来ません。
理由は、コンパウンドが磨きで消化されて来ると、ウールバフが空磨き状態になってしまいます。
その為に、塗装表面がウール素材の摩擦のみになり微細な摩擦傷により白っぽくなるというのが常識です。
その微細な傷をスポンジバフで除去し仕上げるというのが、決まった磨き方であると言い切っても過言ではありません。
この様なコンパウンドの常識を覆す検証を「マルチコート剤」を使いウールバフにて検証します。
本題に入りますが、本来マルチコート剤の一回塗布の磨きでは平均2~3分程度の磨きでコート剤が消化され仕上がります。
※ パネル全体を一回の磨きで仕上げる磨き方
通常ウールバフの磨きでは水は殆ど散布しないで傷除去等を行いますが、今回の磨き方では、パネル全体に霧吹きにより通常よりも多く水を散布しました。
その訳は、ウール素材が水を吸収してしまう事により、コート剤の消化に長い時間かかる事により、除去と浸透に手間取ってしまいます。
限られた範囲の磨きでは水が邪魔をする事になってしまいますが、今回の様に一度に広い面積の汚れを除去する程度の磨きにおいては、水が多いデメリットを上手く活用し一回のコート剤の塗布でパネル全体を磨くという、ある意味省エネの磨き方とも言える方法です。
結果的に通常一回塗布で3分の所を今回は8分間磨く事になりました。
一見すると非効率に見えますが、パネル全体を磨くにはコート剤の塗布を3~4回を繰り返す必要があります。
しかし、今回はすでに傷除去で3分の1は磨きが完了している為に、それ以外を仕上がりに差が出ない磨きをすればよいので、一回の塗布で長く広く磨ける方が節約も出来て結果として効率的な磨きが出来るという方法を選びました。
この方法の良い所は、水の撒布により液伸びが良くコート剤の焼き付きが発生しにくく、徐々に汚れも除去され光沢補修も徐々に行われる為に、全く技能が必要とされない点です。
塗装面が徐々に乾いて行くと自然に仕上がってくれるので、気になる個所を何度も磨いても水分が多い事によりトラブルが発生しにくいという面では初心者向けの磨きとも言えます。
このパネルは傷除去の為に全体で50分近く磨きこんでいる為に、仕上がりに違いが起こりそうですが、今回の8分間の簡単な磨きだけで一切の仕上がり具合に差は出ませんでした。
これは、今回の磨き方による効果だと言えます。
元々が磨きムラが発生しにくいというコート剤の特性もありますが、極端な磨きの差があっても今回の様に長く磨けることにより均等に光沢補修が行われ50分と8分間の磨きの差は全く現れませんでした。
また、水を多く含んだ状態から徐々に仕上がった事により、最後まで水分を保った状態で磨けた事によりウール素材の摩擦が防げたのではないかと思います。
結果として仕上がり具合は、まるで専用の仕上げ剤と柔らかな仕上げ専用スポンジバフで磨いたような仕上がりになりました。
動画のタイトルになっている様に一本のコート剤とウールバフの磨きとは思えない仕上がりになっていると思います。
※ 一回の磨きで仕上げたパネル全体の状態
これらの事からも、コンパウンドでは真似が出来ない仕上がりが再現できたと思います。
今回は、通常の傷除去とは違った磨き方による効果・仕上がり性について検証を行いました。
最後までお付き合い頂き有難うございました。
気になった方はサイトも覗いてみて下さい。
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