ガラスコーティングのダブルコートについて詳しく解説します。~新たな発見もありました!(動画解説)


こんにちは、リキュウコートです。

今回も動画の解説を行います。


今回の動画は、前回の新車に施工するガラスコーティングの「アンダーコート施工」の続きの作業である「トップコート施工」についての動画を解説します。

※ №89の動画でご確認下さい。


前回も解説しましたが、一般的には汚れの無い状態の新車のコーティング施工において「アンダーコート」と言う作業は珍しいと思います。 


既販車という何年か経過した車への施工では、汚れも堆積している事もあり下地を処理するという作業が必要な為に専用・推奨の商品もありますが、その下地で使用する商品と、トップコートで施工する商品とが反応し、硬化反応や強固な被膜形成するというような商品は、一般的には少ないと思います。


リキュウコートでは、新車・既販車どちらの場合も同じメカニズムで「アンダーコート」「トップコート」の相乗効果を図りコーティングを施工します。 という事で、今回はトップコート施工についてお伝えします。 


リキュウコートでは「ガラスコート剤」「ミラーコート剤」という2種類のトップコート剤があります。 「ガラスコート剤」はケイ素樹脂がメインに配合されたコーティング剤の主剤と言う役割りで使用します。(単独での使用も可能です) 


「ミラーコート剤」はケイ素樹脂も配合されていますが、主は強い撥水保護と浸透力のある光沢成分から成り立つ配合の為、メンテナンスで使用する役割で使用する商品です。 


「ガラスコート剤」はケイ素樹脂による浸透により塗装を保護する役割ですが、長期に渡る撥水効果という面では若干弱い部分もあります。


その弱い部分を補強するという意味で「ミラーコート剤」を施工するというダブルコート施工を行います。

※ 最初に「ガラスコート剤」の散布施工を行う 

※ 洗い流し後に「ミラーコート剤」の散布施工を行う 


この2つのトップコート剤の施工方法は全く同じで、専用スプレイヤーやハンドスプレーによる施工で行います。 


今回の動画では、まだ試験段階ですが高圧洗浄機を利用した散布施工です。 トップコートの一番の特徴である水と反応する特性を利用した散布施工でコート剤と水が混合しボディ全体へ散布されコート成分が瞬時に浸透するというメカニズムの施工です。


この施工方法は省力化を図る事を売りにしている為に自動車専門業の方へお勧めする施工方法です。


しかし、ハンドスプレーによる施工においても基本は同じ原理なので、置き換えて理解して貰えれば幸いです。


このトップコートの施工はスプレイヤーやハンドスプレーにおいても共通する事ですが、全く技能を要する作業ではありません。 撒布して洗い流すだけです。 


特に今回の様な混合器を使った施工方法では、車丸ごと10分で施工が完了すると言っても過言ではありません。 


前回解説した「アンダーコート施工」において30~40分掛けて下地処理を行っても、その時間を無駄にしないという意味で、「トップコート施工」での10分程度で行える簡単な散布施工が大きな役割を果たすという事は言うまでもありません。


また、アンダーコート施工での機械掛けが出来ない方でも、マルチコート剤によるハンド処理で硬化反応が起こる下地処理が可能なので、全く知識・経験が無い方にもメリットのある施工だと思います。


幾ら品質にこだわると言っても時間・労力を考えない施工システムでは、自己満足にしかならない役に立たない商品になってしまいます。


見た目には散布施工は簡単過ぎて「本当に効くの?」と思われがちですが、12年以上この方法によりトップコート施工を行っておりますが、一番効率よく均等で確実にコート剤がボディ全体へ施工されているのではと改めて思わされる事が最近になって多くなりました。 


あと、前回の解説で簡単に触れた内容の続きになりますが、今回の施工において新たな発見がありました。 


それは、マルチコート剤のウインドガラスの下地処理に効果が有るのではと思わせる現象が見えた事です。 


これまでも何度もマルチコート剤でウインドガラスに使えないか試した事はありましたが、結局は油膜の原因になるのではという固定概念により、深く根気強くとまでは試して来ませんでした。 


今回施工した車は新車で納品される前の施工ですが、ウインドガラスの全面が水垢?油膜?が酷い状態でした。 


今回だけではなく毎回同様の状態により困っていましたが、ウインドガラスは依頼を受けた内容ではないので関係ないのですが、施工が車全体を散布するのでガラスの処理に困っていたのが実情です。


その様な訳で、何気にマルチコート剤を使いハンド処理で油膜を除去出来るか試しました。


案の定、幾つかの磨きを試しましたが上手く行かなかったので諦めかけていた所、水分の量で効果が変わる事に気付き、ある程度の目安となる磨き方で簡単に頑固な油膜が落せる事を発見しました。 

※ マルチコート剤のハンド処理で油膜・汚れを除去 


汚れを除去した後に水を散布すると全く撥水しませんでした。 一見残念な結果の様に思えますが、撥水が全くしないという現象は油膜除去では絶対条件であるので、除去と言う面では合格という訳です。


しかし、塗装面での使用では汚れを除去し同時に撥水するのがマルチコート剤の特徴ですが、ウインドガラスでは全く撥水しない理由を現時点では説明出来ません。

※ マルチコート剤による油膜除去後の撥水の無い状態 


しかも、油膜専用クリナーよりも早く除去が出来るので、今後も検証を続けなければいけないと思ったのですが、それ以上に嬉しい現象があったのです。 


それは、マルチコート剤で汚れは簡単に除去出来、撥水効果は全くなかったのですが、トップコートを施工した時に、初回からウインドガラスの撥水が強い状態が確認出来たのです。


これまでは、ウインドガラスの汚れを除去しただけの下地処理が無い状態では撥水が弱かったのです。


トップコートを繰り返す事により、そのコート被膜が下地となりコート剤が塗り重ね効果により段々と強い撥水が得られて来るという現象は把握していましたが、初回は弱いとういのが正直な実態でした。


そういった意味ではウインドガラスの撥水は「おまけ」のようなサービス的な扱いでした。


決してこれにより施工金額が上がるという訳でなくサービスでも綺麗に完成する事が大事なので、今後も引き続き研究するに値する現象に喜んでいるという話です。


今回はその状態を動画にて再現出来ましたので、以前の施工動画とも見比べて欲しい点でもあります。


そして改めて説明しますが、リキュウコートの商品は全てにおいて共通する特徴ですが、光沢感や撥水効果は施工直後は若干弱く、一時間程度後の状態が本来の性能が発揮されます。


今回の動画でも、コート剤の撒布後の洗い流し時の撥水と、10分後の撥水では明らかな違いが見て取れます。 


この点が説明不足で誤解を招く恐れがありますので改めて説明させて頂きました。 


そして補足説明ですが、先程の特徴はありますがガラスコート剤の施工とミラーコート剤の施工の間隔をあける必要はありません。


今回はこの特徴をお伝えする為に施工10分後の撥水状態を見せる為であり、連続施工を行っても問題はありません。 


もう一つ前回からの持越しとなっている説明ですがヘッドライトが全く撥水しなかった件もウインドガラスと同様の現象であった為です。 


あくまでも推測ですがヘッドライトは高温になり黄ばみの原因となっている為に、表面処理や材質が以前の車よりも改善されて来ていると思われます。 


それによりアンダーコート施工では撥水しなかったのでは思います。(ウインドガラス同様)

※ ヘッドライトも同様に強い撥水保護が得られた状態 


今回の現象で言える事は、マルチコートの磨きではウインドガラスもヘッドライトも撥水はしませんでしたが何等かの下地効果を発揮した事により、初回から塗装と同様の撥水効果が得られたのではないかと考えております。

※ 塗装部と同様の撥水効果が初回施工で可能になった状態 

※ ドアガラス・バイザー・未塗装樹脂・塗装部同様の撥水状態


今回だけの現象を持って商品の特性であるとは簡単に言えない事ですが、今後も様々な検証を行い良い報告が出来る様に継続して行きたいと思います。


最後に、これまで商品開発を行って来た経験で共通する事を一つだけ述べたいのですが、 ある程度狙いを定めた方向で粘り強く諦めないで継続し検証を行っているなかで、偶然やたまたま起こる現象の出会いを見逃さない事が、長年に渡り様々な特性が発見され立証されて来たという事を最後にお伝えして終わりたいと思います。(継続は力なりです)


何故?新車なのにウインドガラスが汚れているのかも解説したかったのですが、今後の継続検証の報告する時に詳しくお話ししたいと思います。 


今回は特段に長い解説になり申し訳ありませんでした。

※ 全ての施工が完了した完成車両 


最後までお付き合い頂き有難うございました。

気になった方はサイトも覗いてみて下さい。

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