ケミカル(化学)の反応を駆使した磨きって何ですか?~コンパウンドでは再現できない磨き(動画解説)

こんにちは、リキュウコートです。

今回も動画の解説を行います。 


今回の動画は6ヶ月または1年毎ごとに行うDIYサンダーを使用した「クイック磨き」の模様をお伝えする動画の解説です。 

※ №86の動画でご確認下さい。 


今回はレッドマイカ(パール)カラーの塗装を軽自動車のバックドアを使用し検証します。


パネルの状態は推定2・3年経過していると思われ、パネル全体では塗装の不具合も無く 一般的な経年劣化程度の状態です。 


但し、動画・画像では再現できない微細な洗車傷により若干白っぽく見えます。 


そしてパネル左下部に摩擦痕の様な損傷がありますが、今回はスポンジバフのみによる磨きにより摩擦痕が何処まで改善出来るのかも検証します。


これまでもDIYサンダーによる「クイック磨き」について解説して来たので重複している事も在るかも知れませんが、コンパウンドの磨きとの違い等を解説しますので再度確認下さい。


最初に前回動画の解説で紹介した、磨く前に仕上がり具合を予測が出来る方法を再度紹介したいと思います。

※ 磨く前に塗装を濡らすと完成後の仕上がり具合が予測出来ます


写真の様に私の場合は不衛生と思われる方もいらっしゃると思いますが、磨く前の塗装部や擦り傷などの損傷部に唾液を塗り仕上がり具合を推測します。


この方法は塗装修理を行っていた時代から身についている検証方法で、塗装修理時に塗料を調合する時に現状の車の塗装を見る時に行う検証方法です。


例えば5年経過した車の塗料を調合する時に、経年劣化した塗装に不純物(汚れ)が付着した塗装に色を調合したら、再塗装後に隣接パネルを磨き不純物が除去されてしまうと色が違ってくるからです。


その為に、隣接パネルを予め磨く事も方法ですが、一番手間の掛らない方法として確認するのが唾液もしくは水で塗装を濡らす事により、不純物が無い状態が再現出来るので、磨き後の完成状態を推測し、その色合いに合わせて塗料を微調整し色合わせを行います。


この方法で磨き後の仕上がり具合が、ある程度の近い仕上がり具合が予測出来るのです。


この方法を覚えておくと磨きを行う前に色々と確認が出来るので役立つ検証方法です。


上記の写真は今回の動画で使用したパネルなので、今回の仕上がり具合が予測出来ます。


しかし動画では静止画像の様な変化の再現が困難ですが、今回の磨きによりこの画像に近い変化に仕上がる事が出来ました。


今回の動画の解説に戻りますが、毎回使用している「マルチコート剤」はコンパウンドの強い研磨を行える「細目」同様の能力を持っていますが、一番違う事は塗装を削らない磨きにより、不純物の除去とコーティング成分の浸透により、微細な傷を埋める事により傷が除去される所です。

 

今回の「クイック磨き」では6ヶ月・1年分の汚れを除去と経年により劣化した光沢の補修を目的にしている磨きです。 


これらの事を目的に、必要最低限の時間と労力で磨くことを考えた、新たなメンテナンス方法です。


その為に傷を除去する目的での磨きではありません。


今回も別途摩擦痕をスポンジバフで磨きましたが完全な除去は難しく、多少は改善出来た仕上がりになったのではと思います。 


基本的に傷はスポンジ素材の磨きではコンパウンドであっても除去出来ません。 出来るだけ傷を除去したいのであればウールバフによる磨きが必要です。 

※ 磨く前の擦り傷痕の状態

※ スポンジバフによる磨き後の状態 


今回は、私の立場として格好が悪い表現になりますが、スポンジバフによる磨きの限界が判る動画になったと思います。

※ 磨く前の擦り傷痕の状態 

※ スポンジバフによる磨き後の状態 

※ 磨く前の擦り傷痕の状態 

※ スポンジバフによる磨き後の状態


「クイック磨き」に戻りますが、品質と時間・労力を追求し、絶対にコンパウンドでは再現出来ない磨きであると自負している新たなメンテナンス・磨きシステムです。


磨きと同時にコーティング施工が行える為に、高額なコーティングをも上回る品質を長期に渡り維持出来ます。 


機械磨きが苦手な方は、2・3ヶ月毎ごとに「ハンド処理」による「クイック磨き」を行えば同様の効果が望めます。 


これは技能によるものではありません。 


ケミカル(化学)の反応を駆使した事により高品質な仕上がりが可能になったのです。


今回の動画ではミラーコート剤の塗伸ばし後の流水による洗い流し時に、そのケミカルの反応により光沢が瞬時に上がった様子が動画でも再現出来ました。


本当はマルチコート剤による磨き後の撥水検証時も光沢が変化しましたが、誰もが見て判るものでは無かったので解説は控えました。 これらは動画での再現は狙って出来るものではありませんが、実際の施工では水との反応により光沢が上がる変化を確実に見る事が出来ます。


特に最後に施工したミラーコート剤による散布施工により、まるで鏡面磨きを行ったかの様な仕上がりが動画でも判ると思います。


これは塗装を研磨した鏡面ではなく、塗装面の密度が上がる事により鏡面光沢に見える現象です。 


今回は、これらのケミカルによる反応を駆使した「クイック磨き」について解説を行いました。

※ ミラーコート剤の施工後の撥水状態


最後までお付き合い頂き有難うございました。 

気になった方はサイトも覗いてみて下さい。

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