洗車傷の目立つブラックカラーの磨きで素材の違いを比較検証します!(動画解説)

こんにちは、リキュウコートです。

今回も動画の解説を行います。


今回の動画はブラックカラーのソリッド(単色)のドアパネルを使い、スポンジバフとウールバフの磨きにおける、傷消し能力や仕上がり具合について比較検証するという動画です。

※ №83の動画でご確認下さい。 


今回使用するドアパネルは推定3~5年程度使用したと思われるもので、状態は塗装自体に不良の様な症状は見られませんが、やはり洗車傷の様な無数の傷が全体にある為に、近くで見ると非常に目立ちます。


また、パネル中央付近に事故で接触したと思われる鋭い傷が目立ちます。

※ パネル全体に入った洗車傷と鋭く目立つ引っかき傷の状態

※ 洗車傷がパネル全体に入った塗装状態 


今回は、パネル左半分を使ってブラックカラーでのスポンジ・ウールバフ磨きで仕上がり具合を比較します。


これまでも双方の違いについては検証しましたがブラックソリッドカラーでは初めての検証です。

 

私自身も動画で検証するために、これまでの経験からある程度結果を推測し構成を考えていますが、DIYサンダーにおいては未だに全てを把握している訳ではないので、実際にやってみないと結果が分からない事もあり、毎回テーマを決めて検証していますが自分が思う結果にはならない事も多くあります。


その意味において、今回の動画では比較検証を行いましたが、私の想像していた結果とは違った動画の一つです。


決して愚痴をいっている訳ではありませんが、動画で全てを表現する難しさを最近になって感じさせられます。


今回も双方の比較を行いましたが、結果を動画でお伝えするには目に見える大きな違いは出ませんでした。 


しかし、実際に作業し直接見ると明らかに双方の特徴が出て違いも判りますが、撮影するとその違いがハッキリ判らない為に「何の検証だったのか?」と自問自答してしまいます。


見て頂く方にとってもモヤモヤした感じになるだろうと思います。


言い訳が多くなってしまいましたが、動画の解説に入ります。 


今回もコンパウンドを使わない「マルチコート剤」を使った磨きを行いますが、最終の保護剤の「ミラーコート剤」は施さない単独の仕上げを行います。


以前の双方の比較では、それぞれにコート剤を2回塗布した磨きを行いましたが、今回は一回磨きで違いを検証します。 


リキュウコートの特徴である塗り重ね効果が無い状態で比較するという事です。


また今回の使用するパネルの状態が悪いという事もあり、一回磨きでもコート剤の塗布を通常より多めに塗布して磨きました。


私もDIYサンダーでのコート剤の消化が未だに掴みきれない事もあり、大目に塗布した事が消化する為の時間が余計に掛ってしまう事になりました。

※ スポンジバフによる磨き


スポンジバフでは傷消し・傷埋めという能力には劣るという特徴があり、一回磨きで洗車傷が全て改善出来るとは思っておりませんでした。


確かに洗車傷よりも強い傷には不十分な仕上がりであると思いましたが、想定以上に洗車傷が改善出来ていた事に驚きました。


また不純物の汚れもコート剤のクリナー効果による分解によりスポンジ磨きでも容易に除去は出来るのですが、改めて馬鹿に出来ないコート成分の浸透が出来る事に新たな発見がありました。 


元々、スポンジバフの磨きは深みのある光沢で仕上がる特徴もあり、一見すると十分な改善・仕上がりになっているのでは思います。

※ ウールバフによる磨き


一方ウールバフによる磨きですが、一回磨きを意識し過ぎて水の撒布が多かった事によるコート剤の消化が遅く非常に磨く時間が掛った悪い事例になってしまいました。


通常は今回の面積を磨くのであれば水の撒布は必要ないのですが、長く磨く事を考慮し散布をしてしまいました。 


決して施工として不具合がある様な失敗ではありませんが、動画で披露する点では失敗だと思います。


また、水の撒布で、少し薄まった様な事により、一番酷い傷消しにも対応が出来ませんでした。


スポンジバフでは水捌けが良いという素材の特性により、水の分量はさほど気にする必要はありませんが、ウール素材においては水捌けが悪く素材自体に吸い込む特性がありますので、分量を間違えると今回の様な事になります。


また、私が日常で使用しているギヤアクションサンダーでは回転運動がある事により摩擦が強い為に、コート剤の消化が早いので今回の水の量では支障が無いのですが、DIYサンダーは回転が無い為にコート剤の消化が遅い特徴、逆に捉えると燃費が良い磨きが可能です。 


ウールバフでの水の補給は足りなくなって補給するというのが正解かも知れません。


但し、広い面積を磨く場合や汚れが堆積している磨きにおいては、汚れとコート剤が絡む現象が発生し易いので、その場合は予め水の撒布は必要になります。


結果、時間は掛りましたが、ウールバフにおいてもスポンジバフに大差のない光沢に仕上がった様に感じます。

※ パネル半面をスポンジバフとウールバフで磨いた状態


実際はスポンジバフの深い光沢感には劣りますが、本来ウールバフで完了する磨きではないので、磨きムラも一切なく仕上がっていたので、その後のスポンジバフ磨き(目消し)も軽い磨きで済むのではないかと思います。 


傷消しに関しては、洗車傷程度は楽に除去出来ましたが、酷い傷に関しては最初に説明した通り水の影響で物足りない結果となりました。


その上今回はマルチコート剤単独の磨きで比較する為に、いつものミラーコート剤による助けがないので、結果として物足りない仕上がりになったと思います。


結果を総括すると、やはり通常のコート剤の塗布により2回磨きを行った方が、品質面や時間的にも効率的な磨きが行えるのではと実感する検証でした。


しかし、これもマルチコート剤単体の能力検証でもありますので、正直な結果であると言えるのではないかと思います。


そういう意味では、モヤモヤ感が残る検証になってしまいましたが、リアルな検証によるものなのでお許しください。


最後に一つだけ伝えておきたいのですが、現在撮影で使用しているビデオカメラの特徴として、接近した撮影での微細な傷等の再現性は物凄く優秀で肉眼では判らない物までも、再現するという利点でもありますが、実際の目で見て確認する事が難しいレベルまで仕上がっている事を補足させて頂きます。 


最後までお付き合い頂き有難うございました。

気になった方はサイトも覗いてみて下さい。

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