コンパウンドでは再現できない磨きって何ですか?~透明感のある光沢と撥水保護です!(動画解説)

こんにちは、リキュウコートです。

今回も動画の解説を行います。


今回の動画は、前回№81の動画で使用したパネルを使い未塗装樹脂パーツのドアノブをハンド処理で磨き改善するという検証と、パネルの未施工部をギヤアクションサンダーで素早く磨きピカピカにするとういう動画です。

※ №82の動画でご確認下さい。


まずは、「未塗装樹脂」の手磨きによる修復について解説します。


車のボディでは少なくなって来た「未塗装の樹脂パーツ」ですが、現在でもウインドガラス部のサッシ部のピラーやワイパー部にあるカウルトップというパーツで使用されています。 


その多くが「シボ加工」というザラザラとした光沢の無い未塗装樹脂が多いのですが、今回は光沢のある未塗装の樹脂で手磨きと塗装の磨きのついでに機械磨きをした状態を比較したいと思います。


最初はマルチコート剤を使用し手磨きを行いますが、とにかく経年劣化が酷い状態なのでマイクロクロスにコート剤を塗布し磨きました。


失敗というか劣化が酷いのでコート剤原液で磨く事により効果が高いと思ったのですが、形状が複雑で馴染みが悪く磨きにくかったので、本来はクロスを水で濡らし絞った状態で磨くともっと楽に磨けたと思います。 


手磨きは得意ではありませんので手本となる様な磨きではありませんが、基本的に機械磨きも手磨きも考え方・磨き方は同様だと思います。


症状が酷い時は摩擦の強い素材で磨き、軽い症状の場合はスポンジ素材で磨くと効果的です。


最初にコート剤を塗り広げた後に不純物の除去を目的に磨きます。


除去が完了すれば続いてコート剤の浸透が行われ光沢が出て来ます。


そのメカニズム通り磨き続ければ綺麗に仕上がってくれます。 


これらの事は手磨きも機械磨きも全く同じメカニズムだと言えます。


今回は手磨きの後に機械磨きを行いましたので、仕上がり具合を画像にて比較出来ます。

※ 10年以上の経年劣化の状態(施工前) 

※ 3分間の手磨きを行い修復した状態 

※ 塗装の磨きの余力で機械磨きを行った状態 


今回は光沢のある未塗装樹脂でしたが、光沢の無い「シボ加工」の磨きでも効果が有ります。


但し、「シボ加工」の未塗装樹脂に関しては機械磨きを行わないようにお願いします。


機械磨きは手磨きとは違いコート剤の浸透が強い為に、ザラザラとした樹脂にコート剤自体が擦り込まれる為に白くなってしまいます。 


本当は「シボ加工」の樹脂にも機械磨きがとても効果的ではあるのですが、詳しく動画を通して解説が必要なので今回は控えたいと思います。(機会がある時に実演します)


最後に塗装の磨きと同様に、ミラーコート剤で最終保護を行い完了ですが、ミラーコート剤も樹脂に浸透する特性がありますので、役割として大きく補助してくれます。


以前の動画で「雨よけバイザー」の手磨きを行いましたが、ポリカボーネットの材質に浸透し透明感が増した事例もありました。 


このアンダーコートとトップコートの組み合わせにより一時的な磨き補修に終わらないというのがリキュウコートの特徴です。 


続いてギヤサンダーによる劣化した塗装の磨きですが、初心者の方には真似が出来ないので意味が無いように思われるかも知れませんが、今回の動画でDIYサンダーとの磨きの違いが良く判る動画になっていると思いますので撮影しました。


普段は近距離により客観的に見る上では比較しにくい撮影だったと思いますので、今回は若干引いた撮影により機械の扱い方が良く見えると思います。


DIYサンダーとの違いは強制的な回転運動がある事で、パワー的な差は2割も違わない様に思えます。 


しかし回転運動があるというのは大きな差で、やはりマルチコート剤は摩擦の力で浸透力が増すというのが今回の動画で良く判りました。 

※ 10年以上の水垢の堆積により光沢を失った塗装 

※ マルチコート剤の磨きとミラーコート剤の保護による修復した塗装


また、回転運動がある為に、磨く移動が大きく動かせるので時間的にも早いという事が動画でも再現出来ている様に思います。


決して意識して違いを表現した訳ではありませんが、動画の編集を行っていて改めて自覚しました。


正直慣れという違いはありますが、やはり回転運動がある事で、症状の酷い場所や障害物の付け根部分の磨きにおいてもピンポイントで磨けるのでとても楽でした。


前回のDIYサンダーにてウールバフ磨きを行った仕上がりよりも、回転運動により摩擦力が高いギヤアクションサンダーの方が透明感のある光沢に仕上がりました。

※ ソリッドカラー特有の頑固な水垢が堆積した塗装の状態

※ コーティング剤で磨く事による透明感のある光沢が再現された塗装 


しかし、摩擦が強ければいいという訳ではなく、摩擦力が一番強いシングルパリッシャーでは強すぎる為に「焼き付き」が発生しますので適度なバランスが重要である事も事実です。


お客様の仕事ではウールバフ磨きで終わる事は無く、必ずスポンジ磨きで仕上げるのですが、今回の様にミラーコート剤で光沢が増すので、淡色ではウールバフ磨きで終わっても問題ないのではと思える程、綺麗に仕上がりました。 


そして未塗装樹脂もコート剤の余力で磨く事で、手磨きよりも一層綺麗な仕上がりになりました。 


この事についても、摩擦力によるコート成分の浸透が高まった為によるものだと言えます。 


これらの現象においても言える事ですが、コンパウンドの「削る磨き」では再現できない、コーティング独自の仕上がり品質であると思います。 


しかし、一般の方の多くが機械磨きを出来る訳ではないので、摩擦力をアピールしても仕方がありませんが、リキュウコートの使用品の特性により塗り重ね効果が有りますので、ハンド処理においても定期的に行う事で、透明感のある光沢が実感出来ると思います。


今回は未塗装樹脂の磨きも含めてコンパウンドの磨きでは再現できない、透明感のある光沢仕上げについて解説を行いました。 


最後までお付き合い頂き有難うございました。

気になった方はサイトも覗いてみて下さい。

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