車の初心者磨きでも磨く素材の違いでプロの様な磨きが可能なんですよ!(動画解説)

こんにちは、リキュウコートです。

今回も動画の解説を行います。


今回の動画ではソリッド(単色)のホワイトカラーの塗装にて「スポンジバフ」と「ウールバフ」の作業性や仕上がり具合を比較検証するという動画です。

※ №81の動画でご確認下さい。


今回使用するパネルは軽自動車のバックドアパネルで、年式不明ですが10年から15年程度経過していると推測されます。

 

状態は最悪と言っても過言ではない程にパネル全体が水垢の堆積により光沢が殆ど無い状態です。


以前にも説明しましたが、ソリッドカラーはクリヤー塗装で仕上げていない原色の塗料で塗装されているものです。 


その原色の塗料は耐候性に弱い特性があり、経年による劣化が著しいというのが実情です。

 

他の原色カラー(赤・青・黄)は早くからクリヤー塗装で仕上げる様になっていましたが、ホワイトカラーにおいては最近まで大衆車もクリヤー塗装の無い単色で仕上げられていました。


現在でも軽トラックや商用車などではコスト面でクリヤー塗装がされていないものがあります。


お客様が購入する価格はホワイトも他のカラーも同額なので、著しい劣化がある塗装は許されない時代になった事で、最近では大衆車に対してもホワイトカラーにクリヤー塗装仕上げに移行して来たのだと思います。

 

クリヤー塗装仕上げされている塗装には通常、水垢等は付きづらい事により水垢の酷い塗装を見かける事は少ないです。 


その為に今回動画で紹介する事例はあまり役には立ちませんが、水垢が固着した酷い症状において、水垢除去剤の様な専用商品を使わなくても、マルチコート剤が塗装上にある全ての不純物を除去できるという証にもなると思います。


今回は「スポンジバフ」と「ウールバフ」における作業上や仕上がり具合でも違いが在るかの検証を行いました。

※ DIYサンダーによる「スポンジバフ」での磨き

※ DIYサンダーによる「ウールバフ」での磨き 


今回の検証では同様の面積をそれぞれに同じ程度の時間で2回磨きを行い検証しました。


ある程度は動画を見れば分かると思いますので、結果について補足した解説を行いますが、「スポンジバフ」においても堆積した水垢や不純物の除去は十分出来たと言えます。


それにより失っていた光沢も改善出来たと思います。


恐らくスポンジバフ単独の磨きだけであれば、単純に綺麗になったと評価できると思いますが、「ウールバフ」の仕上がりと比較した場合では、どうしても若干光沢感が劣る様に見えてしまいます。


不純物の除去においては同等である事は証明できたと思いますが、やはり摩擦力によるコーティング成分の浸透力の違いがあった事は、動画でも確認できたと思います。


以前からマルチコート剤は摩擦の力によって浸透に差があると解説してきたように、素材の違いによる摩擦力により同じ機械(動力)を使用しても「ウールバフ」の方が浸透力に優れている事が証明できたと思います。

 ※ 「スポンジバフ磨き」での映り込みの状態 

※ 「ウールバフ磨き」での映り込みの状態 


塗装に著しい劣化が無い場合では、これ程の差は現れにくいと思いますが、不純物の除去後の状態でも塗装自体に劣化がありましたので、その様な状態では今回の様な浸透力の差が明確に出ます。


解り易く説明する為に極端に表現すると、「スポンジバフ」の磨きは堆積した汚れが除去出来て綺麗になった光沢ですが、「ウールバフ」の磨きは不純物の除去後に薄くクリヤー塗装を施したような透明感のある光沢の違いが見られるという事です。 


「透明感のある光沢」というのがマルチコート剤によるコーティング成分(光沢成分)であるという事です。


決して「スポンジバフ」では浸透力が無いという訳ではありませんが、「ウールバフ」の方が浸透力が強いという事です。


その事からも、通常のメンテナンスで「クイック磨き」を行う場合は、スポンジバフのみで十分ですが、今回の様な症状の重い場合においては、掻き取る力も強く浸透力のある「ウールバフ」を使用する事が適しているという事が言えます。

 

これらの事が文字による解説と、目で見る現象を動画で表現する事により理解が深まれば今回の動画に意味があったと言えます。 


このDIYサンダーにおいては強制的な回転運動が無い為に、「ウールバフ」の磨きも決して難しくはありません。 


強制的な回転運動があるポリッシャーでの磨きでは難易度も上がりますが、DIYサンダーにおいては「スポンジバフ」と同様な磨き方で使用できます。 


違いが在るのは一点のみで「掻き取る力・摩擦力が強い」という事だけを意識していれば問題は無いと思います。 


今回は目で見える「スポンジバフ」と「ウールバフ」の役割と仕上がりの違いについて解説しました。 

※ マルチコート剤による磨きで修復した状態


最後までお付き合い頂き有難うございました。

気になった方はサイトも覗いてみて下さい。

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