車の初心者ポリッシャー磨き!何処で磨くと一番効果が有るのかご存知ですか?(動画解説)
こんにちは、リキュウコートです。
今回も動画の解説を行います。
今回は前回の動画で予告した通り、これまで磨きの能力検証で使用したパネルの中で一番酷い損傷を受けたドアパネルを使用します。
損傷の状況は、あくまでも推測ですが白色のポール等に接触し損傷したと推測します。
ドアパネルの現状は白い塗料が焼き付いていますが、奇跡的に塗装が剥がれるようなか所は見られない事から、接触した対象物に突起物や継ぎ目などが無い物だと推測されるからです。
※ 圧着による白い塗料が焼き付き損傷を受けたドアパネル
これだけ酷い損傷で塗装が剥がれていないという面では珍しい損傷です。
このパネルを見て、参考になる検証があるのか?と首をかしげる方も多いと思いますが、決してふざけた検証ではありません。
この様な損傷はバンパーカバー等で多く見られる損傷です。
バンパーカバーは樹脂製の為に柔軟性があるので塗装を剥がさないで、対象物の塗料などが擦傷にならないで圧接による塗装の焼き付きが発生します。
その様な場合の修復では今回の磨きによる修復が役に立ちます。
今回はその中でも実際に多く見られる症状(1番と2番)について、磨きで対処する方法を動画にて解説しております。
※ 動画の前半で磨く1番の損傷状態
※ 動画の前半で磨く2番の損傷状態
パネルの塗装表面に焼き付いた白い塗装は圧着により硬く焼き付いた状態で、カチカチに固まった塗装?というより異物に近いかも知れません。
今回の動画で磨く症状は一番症状が軽い部分ですが、手磨きでは除去出来ないくらいに硬く焼き付いています。 しかし、この程度であれば機械磨きの摩擦を利用すれば、初心者の方であっても真似をすれば同等の仕上がりが望めます。
勿論へこみは直りませんが、塗装が剥がれていない場合で、相手の塗装などが焼き付いている場合では見た目にも悪く、除去されるだけで見栄えもマシになります。
板金塗装の修理を行えば一番の改善ですが、バンパーカバーの損傷では磨きで改善出来る為、無用な出費を抑えられるのではと思います。
そして、この動画の磨きにおいてDIYサンダー(ダブルアクションサンダー)の動きの特性に合う一番効率の良い磨き方・バフにおける有効的に磨ける場所「スイートスポット」について解説したいと思います。
DIYサンダーによるバフ磨きを行う場合、バフ全体を使い均一に磨くと思っている方も多いのではないでしょうか? スポンジバフ等のみがきでは、その磨き方でも大丈夫なのかも知れませんが、私の場合はスポンジバフにおいても、バフ全面で磨くという意識で磨きを行っておりません。
※ 汚れの除去等で行う「通常の磨き」のウエイトとスイートスポット
※ 傷除去や「強い磨き」を行う場合のウエイトとスイートスポット
写真で示すように基本は、バフの半円で磨くという意識を持って磨きを行っています。
表現が難しいのですが、半円を接地し半円を浮かすという極端な意味ではありません。 バフ全体を接地するのですが、半円にウエイト(重心)を置き磨くという意識の事です。
何度も説明しましたがDIYサンダーは回転運動が止まる位に弱いので、バフ面を「べた付け」して磨いても大丈夫ですが、それでは何処を磨いているのかが自分でも判りません。
それに単純に「べた付け」では、「混ぜこぜ」の様に効率の良い磨きが行えないと思います。
その為に、私はスポンジバフにおいても半円に意識を持ち磨きを行っています。
半円は自分で意識する事であって何処の半円という事は決まっていません。
磨きの場所・形状に合わせてバフの上・下・左・右何処を使っても構いませんが、何処の半円を使い磨くという意識を持つことが重要です。
「べた付け」よりも半円にウエイトを置く方が力も分散されない為に、効率よく磨きが行えます。
私も他人がこの様な解説を行っている所は見た事も聞いたことも無いので、全員が私の様に考えているかは不明ですが、私の経験上では正しいと理解しております。
今回の動画ではスポンジバフを使用しないウールバフの磨きですので、その意識が顕著に要求されます。
ウールバフではDIYサンダーであっても「べた付け」では磨けません。
スポンジバフよりも明確な意識を持って磨きを行わないと、油性マジックでさえ消せません。
バフの半面が浮くというほどの極端ではありませんが、バフのここで磨くという意識を持ってウエイトを掛ける必要があります。
汚れを除去する通常磨きで行う場合でも写真で示すように半円で磨く意識が必要です。
今回の様に強い磨きを行う場合は、もっとウエイトを一部に絞り磨く必要があります。
この2種類の使い別けが必要となります。
また写真で示すオレンジ色がそれぞれの磨きのスイートスポットで実際に磨ける場所です。
幾らバフ全体が接地していても、磨きが行える場所はオレンジの部分だけです。
このオレンジの部分は、機械側にある「バフパッド」という硬い土台の事です。
※ ポリッシャーのバフパッドとスイートスポット
この土台にバフを取り付けますが、バフはスポンジなどの緩衝の役割を果たすので、ウエイトを掛けた場合は、硬いパッド部に力が集中する為にオレンジ部が「スイートスポット」となる訳です。
その為に、オレンジ部よりも先端(バフ先端)では磨きを行う事は出来ません。
今回の動画でも油性マジックにバフ先端が通り過ぎても全く消えない事が見て取れると思います。
ドアパネル端を磨く場面でも、バフの先端では磨けない部分も撮影されていると思います。
遅れてマスキングを行って後に、パネル端からバフをはみ出して磨ける事で、スイートスポットをパネル端に合わせて磨けるのです。
決して難しいテクニックではなく、正しい知識を知って「スイートスポット」を自分で決めて磨く事が重要なのです。 「私は今、ここで磨いている」という意識の問題です。
場面・場面で違ってくるので、バフの何処が正解という訳ではなく、自身の磨き易い場所にウエイトを掛けるというのが正解だという事です。
強い磨きを行う場合は必然的にオレンジ部が小さくなる為に、磨くピッチも小さくなるという事が要求されます。
逆に通常磨きの場合は、ピッチが広くなるという事も理解できると思います。
恐らく初心者の方がポリッシャー磨きを上手く出来ないというのは、これらの事が判らないで「べた付け」で磨いている事が原因かも知れませんね。
私もこれまでに誰からも教わった事はありませんが、自分の磨きを客観的に解説すると、「何処で磨くか?」というのが無意識に行っていますが重要な事だと思います。
これらの事を意識して動画を見直すと、今回の動画では数多くそれらの事が見て理解出来る場面が多いと思います。
DIYサンダーで磨く一番重要なコツかも知れません。
難しい事はコート剤が行って仕上がって来ますので、多少の症状に合わせた力の強弱くらいが調整出来れば初心者の方でも、私と同様な磨き・仕上がりになると思います。
これらの事が動画内で解説出来れば一番良いのですが、私の技量ではブログにて深掘りするのが性に合っているようです。
今回も長い解説になりましたが、今回の「スイートスポット」を意識してこれからの動画を見れば、もっと理解が深まるのではないかと思います。
また、今回の「スイートスポット」の件はコンパウンド磨きでも共通する事なので知っておいて損は無い知識だと思います。
最後までお付き合い頂き有難うございました。
気になった方はサイトも覗いてみて下さい。
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