塗装の保護剤なのにメッキの頑固な汚れが除去出来るんですか?~出来ますケミカルの力で!(動画解説)
こんにちは、リキュウコートです。
今回も動画の解説を行います。
今回の動画は、メッキパーツの汚れを除去するというテーマですが、磨き専用のクリーナーを一切使わずに、塗装の保護剤であるはずの「ミラーコート剤」を使って汚れを除去するという動画です。
今回その題材として使用するのは15年以上使用している浴室の「水栓カラン」で行いました。
また、無精者で半年近く手入れしていなかったので、頑固な水垢が沢山こびり付いている状態です。
恥部をさらすのは恥ずかしいのですが、なかなか車のメッキパーツの酷い汚れが見当たらなかったので水栓カランにしました。
また浴室のメッキ製品で多くの方が身近に感じている汚れなので、理解もし易いという事もあり、雨水よりも悪影響のカルキ成分による頑固な水垢の除去をテーマにしました。
本来「ミラーコート剤」の特徴は、強力な撥水効果と塗装を鏡面光沢で覆う保護剤という役割が大きい商品として紹介してきました。
実際にその通りで、施工動画で磨き施工後の保護剤として度々登場してきます。
「マルチコート剤」で下地を整えた後に、長期に渡り保護する事が目的で利用しています。
しかし、それだけが使用の目的ではありません。
保護剤としての特徴以外の作用を理解し利用しています。 「ミラーコート剤」には界面活性剤が配合されております。
界面活性剤にも様々あると思いますが、洗車を行う通常の洗剤ではなく、不純物を分解する能力に優れているという事を、普段の作業を行っていて実感します。
特に油分等を除去する能力が高いと感じております。 これはよい事でもありますが、逆に言うと一過性の光沢剤なども除去してしまうという事です。
一般の磨き剤・仕上げ剤には作業性・仕上がり性を向上させる為に油分が配合されている商品が多く存在します。
その様な商品を使い仕上げた後に「ミラーコート剤」を使用すると、油分などで隠していたものが剥がれる事により、消えていた思われる微細な傷等が見えて来る事になります。
これだけを聞くと、マイナスのイメージですが、一過性の光沢は1・2週間で蒸発して消えてしまいますので、結局は隠していたものが早く見つかるか遅いかの違いです。
私がよく使う言葉として「化けの皮を剥がす」という少し品の無い言葉ですが、技術を仕事としている者として大事な事柄なのですが、せっかく綺麗に仕上げても数日後に光沢が減退する事や、消えていた傷が見えてくるというのはガッカリする事です。
そういう意味で誤魔化しが効かない商品とも言えますが、そのお蔭で「磨きムラ」「ギラツキ」「オーロラ」という仕上がりに大きく作用する要因が除去されるというメリットも大きいのが特徴です。
どの症状も余分な油分が関係する事なので、その要因を脱脂・除去して貰える事は非常に助かる事です。
最初に言いましたように、磨き施工を行った後にその作用を利用しています。 勿論、脱脂されて困る磨きや下地処理では逆効果ですが、「マルチコート剤」がその様な誤魔化しの磨きではありませんので大丈夫なのですが、ムラの原因となる消化しきれずに残ったコート成分が除去されるので非常に助かりますし安心です。
この様な特徴・作用がある事を承知していますので、今回のメッキパーツの汚れの除去を動画で再現しました。
結果としては、長年の手入れの悪さでメッキを侵食しているシミは除去出来ませんでしたが、専用クリーナーで対応出来る様な水垢は全て除去出来たと思います。
※ 「ミラーコート剤」のみで汚れの除去を行い輝きが蘇った状態
特にメッキパーツとの相性がよく、専用のクリーナーで除去しないといけないものでも、「ミラーコート剤」のみで除去され同時に新品の様な輝きが蘇るのです。
私の様な無精者にとっては一回の磨きで保護も出来るという一石二鳥の商品です。
研磨剤などは一切配合されていませんので、今回の様な不織布で分解された汚れを掻き取っても傷を付ける心配はメッキパーツではありません。
今回はメッキパーツでの「ミラーコート剤」における保護剤以外の作用をお伝えしましたが、このメカニズムで塗装や樹脂パーツにも同様の作用が行われるという事もご理解下さい。
最後にもう一つ、この作用を利用しているのが定期的に行う「クイックメンテナンス」です。
これまでも、何度かクイックメンテナンスの作業を動画で撮影しておりますが、見ている方の中には、「何か手抜きの様な作業」に思われていると思いますが、「マルチ・クイックコート」もコンパウンドではありませんので、削って除去するのではないので、3ヶ月毎の汚れであれば塗り込みで除去されなくてもケミカルの作用により分解が進みますので、最後のマイクロクロスの拭き取りで最終的に汚れが除去されます。
リキュウコートの商品は、どの商品もその様な作用があるのが特徴です。
究極の無精者がケミカルの作用を最大限に利用した商品とも言えます。
最後までお付き合い頂き有難うございました。
気になった方はサイトも覗いてみて下さい。
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