この傷消し能力と光沢・撥水が本物か?~化けの皮を剥がす検証を行いました。(動画解説)

こんにちは、リキュウコートです。

今回も動画の解説を行います。


今回の動画はこれまでリキュウコートの商品で、様々な素材・パーツ・カラーで施工を行って来ましたが、そもそも何時まで効果が持続出来るの?一時的な効果なのか?と思われると思います。 


これまでブログ等の言葉での説明は何度も言って来ましたが、言葉では何とでも言えるというのはその通りだと思います。 


そこで今回は、この光沢や撥水は本物か?という事を目で見える形として動画で行いたいと思います。

※ №66の動画でご確認下さい。


もっと早く、この様な検証を行いたかったのですが、それには最低限の解説が動画内で行えないと正しく伝わらないと思っていていた為です。


最近になってようやく最低限ではありますが動画での文字入れでの解説が行える様になって来たので今回検証する事にしました。


検証の方法としては、実際に時間の経過を見て継続して検証するという方法もありますが、そこまで気長く待っては貰えないという事を考慮して、一過性の効果なのか?を検証する事に的を絞って検証を行います。


実際に使用するツールとして、「シリコンオフ」という溶剤があるのですが、これを使い一過性かを見破る検証を行います。 


その前に「シリコンオフ」という溶剤について解説を行います。


一般の方でも車の手入れに詳しい方は、シリコンオフという名称については知っておられる方もいらっしゃると思いますが、改めて説明させて頂きます。 


この「シリコンオフ」という溶剤は塗装修理を行う時に使用するのが本来の用途だと思います。 再塗装を行う為の前処理として、再塗装するパネルがこれまでにワックスや様々な保護剤等に含まれる油分を除去する目的で使用するものです。


ワックスや油分等が残留している状態で塗装を行うと必ず「ハジキ」という現象が起き塗装が出来ない事になります。


今回は塗装の解説ではないので「ハジキ」については詳しく解説しませんが、その現象を回避するために下地処理として余分なワックス類や油分を「シリコンオフ」という溶剤を使い溶解し除去します。


このシリコンオフは溶解力が強い為に、ワックス等が固着していても強い溶解力により分解し除去出来るという溶剤です。 また、このシリコンオフにおいも溶解力が強い・弱いという違いはメーカーや用途の違いによっても差があります。 


私が使用している物は、量販店で販売している物ではなく、塗装に使用する専門の業者から仕入れている溶解力の強い溶剤であるという事を前もって説明しておきます。 


このシリコンオフを使用すると塗装表面上の一過性の保護剤などは一発で分解されます。


逆に言うと一過性でないものは分解できないという事になります。


その為に完全に硬化した塗装には反応しません。


また完全に硬化したコーティング被膜も分解出来ません。 


決して単純に強いコーティングがいいという意味ではありませんし、硬く強すぎるコーティングは塗装が剥離するという問題もありますので、その問題について深く解説する事は横道に逸れるので控えます。 


世の中には、光沢が良いとか撥水が良いとか聞こえの良い商品が数多くあります。


手軽にお手入れ出来るという意味では、良い事なので否定するものではありませんが、効果を失った残留物が塗装に悪い影響を与える商品(成分)は、個人的には無責任という意味で否定的な考えです。


その様な一過性の油分や残留物を除去する溶剤を使い、リキュウコートの施工が一過性かどうかを検証しました。 以前からこの様な検証は自社の商品を含め様々な商品を使って比較などを行っておりましたが、今回は自社商品のみでの検証を行いました。


今回の検証は№61の動画で磨き施工を行ったパネルで行いました。 


まずは、2000番相当のペーパー傷を付けます。

※ 2000番相当のペーパー傷 


半面にマスキングを行い残り半面を磨きます。 


これは動画でも解説しましたが、このペーパーで塗装を削る施工を推奨する為ではありません。(決して真似はしないで下さい)


あくまでも「マルチコート剤」がコンパウンドの研磨粒子の粗い「細目」の能力があるという事を証明したい事と、「極細」「超微粒子」「仕上げ剤」「保護剤」という種類が違う商品を使い分ける必要が無く、全てを兼ね備えており「マルチコート剤」が磨きの仕上がり具合に応じて勝手に仕上がって行くという事を証明したい為に能力検証を行いました。

※ DIYサンダーによる傷除去磨き後の仕上がり状態


仕上がり具合は、DIYサンダーでも十分に傷消し磨きは行えました。 


ただ、曲面が多いパネルでは扱いづらいというのは前回説明した通りです。

※ ウールバフは柔軟性が少ないので逆アールの部分では扱いにくいです


いよいよ脱脂検証に入りますが、傷除去磨きから乾燥時間を設け、2時間後に行いました。


最初に油性マジックを半艶の紙に書いてシリコンオフの除去能力を示しました。 

※ シリコンオフで油性マジックを除去し脱脂能力を示す 


半艶とは言え紙なのでマジックの染込みもあるので簡単な事ではありません。 


パネル全面にシリコンオフをたっぷり塗り込んで余分な油分を除去するように念入りに拭き伸ばしを行った後に、クロスを使用しで余分な溶剤を拭き取りました。


言い訳にはなりますが、「通しでの撮影」は一発本番なので、光源の当て方が非常に難しく鮮明に写し出す事が上手く行きませんでした。 


「自らの目で判断下さい」と言えるほど鮮明ではありませんが、動画で私が自社商品を評価するのは誘導になると思い控えました。 


しかし生で見た正直な感想は伝えておこうと思います。


消えた傷が光沢剤が剥離され後から見えてくるという「傷戻り」は見当たりませんでした。


検証前に「ミラーコート剤」の光沢成分は若干除去される事を予想していましたが、変化が殆ど無かった事に正直驚きました。


厳密に言うと数パーセントは光沢感が除去されたのかも知れないというのが正直な感想です。 


この減退分は定期メンテナンスで簡単に補える程度です。 


シリコンオフを使用した場合、分解された成分が塗装面に絡む等の現象により綺麗に拭き取れないのですが、3回程度の拭き取りで綺麗に除去出来たのでコーティング効果がある為だと再認識しました。


続いて撥水効果が落ちるのか?を検証する意味で水を散水しました。


撥水に関しても若干は弱まったかな?と思うくらいに強い撥水が残っていました。


光沢の減退は想定内であり実際は想定以上の結果でしたが、シリコンオフの溶解力により撥水効果はかなり減退すると想定しておりましたので驚きの現象でした。 


※ シリコンオフでの脱脂後の撥水状態(ペーパー傷の撥水が残っています) 


今回の検証では、想像以上の成果がありましたが、これは「マルチコート剤」の強い浸透力と「ミラーコート剤」の強い吸着力の反応が合わさった事による結果だと思います。 


自社商品のみの検証は勇気もリスクもありますが、長期にわたる品質も含めた研究の成果を証明するという意味で今回の検証を行いました。 


これでも信じられない方も居られるでしょうが、不正の無いように出来るだけの検証を行ったと思いますので、判断は視聴者の方の判断に委ねようと思います。


今回の検証で一過性の誤魔化しではない事は、ある程度証明できたと思いますが、光沢・撥水効果も永遠に持続する訳ではないので、簡単なクイックメンテナンスによる補修を定期的に行う事により、大事な車の美観が保たれるという事を理解して貰えれば幸いです。


今回は傷消し能力検証と、シリコンオフによる脱脂検証を行いました。 


最後までお付き合い頂き有難うございました。 

気になった方はサイトも覗いてみて下さい。

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