今回はじっくりDIY用サンダーを用いての磨き方について解説しますよ!(動画解説)
こんにちは、リキュウコートです。
今回も動画解説を行います。
今回の動画は、いつも比較対象の動画が多く実際に磨く時間が少ないので、今回は大きいパネルを使用して作業のみの動画を作りました。
※ №52の動画でご確認下さい。
今回使用しているパネルは商用車として使用したと思われるソリッドカラー(単色)の塗装にカッティングシートでロゴが貼られているドアパネルです。
状態は見ての通り、ほとんど映り込みが無い艶無し塗装です。
※ 磨く前の殆ど映り込みの無い光沢・塗装の状態
※ ドアノブ付近の爪傷の状態
これまでもソリッドカラーについて解説してきましたが、クリヤー塗装の無い原色の塗料で塗られていて、そもそも原色塗料は耐候性に弱い特性があり、経年劣化しやすい塗装です。
その為に汚れを除去すれば修復できるという単純な解決が難しいケースが多いです。
私もこの様な場合は、考える余地も無く、通常使用している「ギヤアクションサンダー」を用い「ウールバフ」での磨きを選択し磨きます。
その意味で、パワーの劣る「DIYサンダー」と「スポンジバフ」による磨きを、あえて能力を試す意味で使用する事にしました。
勿論、変化の無い失敗動画になる可能性もありますが、ありのままの能力を見せる事も必要なので、私もどの程度まで修復できるのかは一発本番で行わないと、完成イメージが湧きませんでした。
何時も解説している様に「スポンジバフ」は光沢成分の強い浸透には向いていないので、汚れは除去出来るけど、光沢の復元には不十分であろうとは予測していました。
早速作業の解説を行おうと思いますが、その前に説明したい事があります。
私も50本程、動画を撮影してきて今さら説明するのはおかしい事ですが、磨く体勢・姿勢が不自然です。
本来は、機械に対して正面に向かい出来るだけ機械と顔・目線を近くに置いて磨き作業を行います。
その為に通常は機械を持つ手・腕は伸びきらない様に動かします。
伸び切ってしまうと柔軟な動きが出来ない為です。
しかし、動画の撮影上は邪魔な映り込みにもなりますので、常に不自然な体制と近くで目視出来ないので、どの程度まで磨けているのか十分見えないままの作業になっています。
この様な裏話もありますので、実際は正面に立ち・顔を近づけて状況を確認しながら磨く必要があるという事をご理解下さい。
作業の解説を始めます。
通常のシャンプー洗車により異物の除去を行った後に、ビチャビチャに濡れた状態でも動画で見てお分かりのように、しっかり磨けます。
※ 洗車後の塗装がビチャビチャに濡れた状態
バフに「マルチコート剤」を塗布し、まずは磨く範囲に素早く塗り広げを行います。
その後は、移動スピードを落として磨きを行って行きます。
一ヵ所だけを執拗に磨くのではなく、最初は均等に磨いて行きます。
その後に、気になる症状の部分を丁寧に磨きます。
※ 最初にコート剤の塗り広げを行います(不要な水捌け効果もあります)
今回はコート剤の1回塗布でどの程度磨けるのかも見所のひとつです。
本当は同じ場所を再度コート剤の塗布により磨きを行うと、もっと効果が高まりますが、磨きが全て良い効果をもたらす事でもありませんので、欲張らない事も必要です。
一通り磨きを終えて塗装面にコート剤が殆ど残っていなければ拭き取りは省いて、一旦水を散布します。
※ 「マルチコート剤」の磨き後の散水による撥水状態
今回の動画でも見て取れますが、マルチコート剤の磨きのみでも、かなりの撥水効果があるのが判ると思います。
このまま完了しても構いませんが、今回も長期保護を目的に「ミラーコート剤」を散布します。
※ 「ミラーコート剤」のスプレー散布
そして撥水・光沢コートの「ミラーコート剤」をスプレーし塗り広げて、再度水を散布し洗い流しと反応促進を図ります。
その後は水の拭き取りを行えば全ての作業は完了です。
今回は、マルチコート剤の拭き取りが若干甘かった様なので、最後に追加で拭き取りました。
拭き残しが後から見つかって除去しても問題はありません。
最後に感想ですが、作業前に想像していたよりは光沢は復元出来たように思えます。
不純物もしっかり除去出来てスッキリした感じも出ていました。
塗装の色合いも、色が白濁していたものが本来の色合いが復活したように思います。
物足りないと思った点では、芯からの光沢復元では無いように見えました。
クッキリと映り込むような塗装の輝きの改善は難しかったと思います。
また、傷に入っている汚れは除去出来ましたが、傷埋めの効果は物足りなく感じました。
ただし、今回のソリッドカラーは磨きでの修復が難しい事もありますし、また今回の磨き作業は誰が行っても同様な仕上がりになりますので、初心者の方が行っても、この程度の仕上がりまでは望めると思います。
そういう意味では大きな収穫のある検証であったと思います。
※ DIYサンダーとスポンジバフによる磨きで修復出来た塗装の状態
最後に今回の磨きでマネをしないで欲しいのがドアノブの「へこみ部」の磨き方です。
※ ドアノブの爪傷は除去で来ましたが機械磨きは止めましょう
私はDIYサンダーの磨きを確かめる意味で執拗な磨きを行いましたが、慣れない方が安易に真似をしてトラブルにならない為に注意したいと思います。
このダブルアクションサンダーは「へこみ部」の様な複雑な場所の磨きは不向きであると実感しました。
今回はあえて厳しい条件での「マルチコート剤」と「DIYサンダーとスポンジバフ」の磨きについて解説しました。
最後までお付き合い頂き有難うございました。
気になった方はサイトも覗いてみて下さい。
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