DIY用サンダーで傷除去磨きって出来るんですか?~能力はありますよ。(動画解説)
こんにちは、リキュウコートです。
今回も動画の解説を行いたいと思います。
今回の動画はブラックパール塗装に2000番相当の研磨ペーパー傷を付け、コンパウンドを使用しない「マルチコート剤」にて除去するという動画です。
※ №51の動画でご確認下さい。
以前にも2000番相当の傷消し動画と解説を行いましたが、その時に使用していたポリッシャーは私が日常の仕事で使用しているギヤアクションサンダーというもので、特段技能が必要な物ではありませんが、一応プロとしての仕事で使用するものです。
今回はDIY用1万円サンダーを用いて、サンダーの対応の対応能力を検証するという動画の解説です。
ギヤアクションサンダーでは、リキュウコートが謳う「削らない磨き」にて完全な除去は出来ましたが、一般お方でも使用できるDIYサンダーでも除去出来るのか?を試してみました。
磨きの解説前に少し「2000番相当のペーパー傷」について説明します。
※ 塗装の肌調整を行う2000番相当のペーパー傷
この傷は見た目には衝撃的な症状に見えますが、塗装を行った後に「ユズ肌」「塗り肌」というものをコンパウンドで削るのではなく、均等な研磨粒子の研磨剤が塗られている特殊ペーパーで削って調整するという目的で使用しますので、見た目よりも浅い均等な傷となっています。
そしてこのペーパー傷を消すためには、「細目(粗い粒子)」というコンパウンドを使用して塗装を削る磨きで除去します。
その研磨の為に塗装が削られる(薄くなる)事になります。
リキュウコートの「削らない磨き」と言っても摩擦による消耗はありますので、ゼロではありませんが、塗装を削らないで傷をコーティング成分の浸透により「強制的に埋める」という画期的なメカニズムにより除去するという事です。
その摩擦力の弱いDIYサンダーでも可能なのか?を、検証する為にわざと傷を付けています。
私事ですが今回撮影用ビデオカメラを新しくしたのですが、広角で超接写が可能ですが、今回の様な撮影では、光源や角度等の調整が非常に難しく4度の撮影をやり直しました。
その為に、ペーパー傷を5回も付ける事になったので、クリヤー塗装が剥げるのではないかと心配しました。
今回はつくづくスクラップパーツで良かったと思いました。
本当は「スポンジバフ」と「ウールバフ」による傷除去の比較を行うつもりで撮影しましたが動画が失敗したので、又の機会に他のパーツで検証したいと思います。
ウールバフによる磨きですが、このDIYサンダーはダブルアクションサンダーで構造的に回転運動が弱い特徴により、ピンポイントで強い磨きを行うには不向きであると再認識しました。
強い磨きを行う場合は、バフを塗装面に平面に当てるのではなく若干「立てる」様に面ではなく点で磨くように調整する必要があります。
しかし、回転運動が弱い為に狙いが定まらなく不要な部分を削り(磨き)そうで、逆に不安になります。
私が普段使用しているギヤアクションサンダーは回転が強い為に、この様な強い磨きをピンポイントで行う事は容易です。
このDIYサンダーは塗装面にバフを平面に当てて磨く事が一番安定していると実感しました。
しかし、再度コート剤を塗布して磨きを行えば確実に傷を除去できるとも実感しました。
※ 一見すると完全除去出来たように見えます
※ よく見ると薄らと磨き残しのペーパー傷がが若干見えます
そもそも、この機械でプロの様な傷除去磨きを要求する事は、相応しい事ではなく初心者が安心して磨きを行えることが重要ですので、今回の検証では傷の完全除去は出来ませんでしたが、強固な不純物の除去する能力は十分あるという事は分かりました。
このDIYサンダーは回転運動も弱く「削り過ぎ」の心配も少ない事や、磨きムラも発生しにくい特徴もあり、初心者であっても容易に一定の品質をもつ仕上がりが望めるのではないかと思います。
私もこのDIYサンダーを本気で使用したのは、まだ1ヶ月少々ですので初心者の方が安心して使用できるように様々な検証を今後も行って参りたいと思っております。
最後に注意点ですが、この様に「削らない磨き」で傷を除去するという能力はありますが、むやみに同じ場所や繰り返しの強い摩擦の磨きを行う事は、決して塗装を強化するものではありませんので、不具合が在る個所や堆積した汚れ等の除去で使用し、綺麗になった後のメンテナンスはハンド処理での「クイックコート剤」や「ミラーコート剤」による定期メンテナンスを行って下さい。
今回はDIYサンダーによる傷除去能力の検証動画について解説しました。
※ 父親が植えた自宅の樹齢約40年の桜が今年も咲きました。
最後までお付き合い頂き有難うございました。
気になった方はサイトも覗いてみて下さい。
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