10年間のメッキパーツの汚れ一発で落します!でもコンパウンドの磨きではありません。(動画解説)
こんにちは、リキュウコートです。
今回も最近UPした動画の解説をしたいと思います。
今回は、一台の車で幾つかの部位の施工を行ったのでパーツごとに解説して行きたいと思います。
今回紹介する車の状態の概要ですが、10年経過している走行距離が約12万キロ以上走行している車です。
新車時にメーカー純正のガラスコーティングを施工していていますが、塗装を含むボディ全体の光沢が減退しており、雨染みも全体に覆っている状態の車です。
※ 10年経過した光沢も減退し雨染みも多いボディの状態
さすがに10年という固着した汚れはスポンジバフの磨きでは除去出来ないので、マルチコート剤にてウールバフを使用してボディ全体を磨き固着した汚れをウール素材で掻き取り、除去後に光沢成分をウールバフによる摩擦で塗装面に強制的に浸透させて行きます。
ウールバフとスポンジバフの使い分けが分からない人達に改めて説明すると、長年の固着した汚れはスポンジバフでは掻き取れません。
数年までの汚れなら専用スポンジバフにより除去出来ます。 また、マルチコート剤の摩擦による光沢成分の浸透も、ウールバフの方が断然浸透力があります。
洗車傷や雨染みもウールバフを使用すれば、光沢成分の浸透によりかなり目立たなく仕上がります。
しかし、ウールバフを使用した場合は摩擦力も大きい為に、最後は目消しと保護成分の浸透の為にもスポンジバフを用い仕上げ磨きを行う必要があります。
その為に、ボディ全体を2周磨く事になりますので時間も倍以上必要になりますので、症状による見極めの判断が必要になります。
そして、コート剤自体に塗装を削る能力はありませんが、ウール素材による回転の摩擦があるので、塗装を一切削らないというのは物理的にもゼロではないのでご理解下さい。
いくらウールバフの方が鏡面仕上げになるとは言え、新車に対しウールバフを使用する事はありません。
横道に逸れましたが、この様な下地処理後に動画のようなトップコートの撒布を行いました。
※ 磨き(下地処理)が終わった後のトップコートの撒布施工の動画
なかなか動画では表現できませんが、コート剤の撒布前と散布後の洗い流し後のわずか5・6分程度でもボディ表面の光沢や撥水状況が変化します。
光沢においても2割近い光沢度と鏡面状態がアップします。
この増量分の光沢を、コンパウンドの磨きで行うとしたら、かなり気を使いながら磨きを行う必要になる為に2時間近く手間暇を掛けないと難しいと思います。
仕上げ磨き程簡単そうに思いますが、磨き傷を付けない様に気を付けながら、オーロラ(ギラツキ)や濃淡のムラ等も抑えて仕上げる必要があるので簡単な事ではありません。
その難しい技術を5・6分の撒布で行えるという意味で、磨きにおいても役割は大きく助かる存在です。
また、下地をマルチコート剤のコーティング成分が浸透している為に、トップコートのガラス・ミラーコート剤が反応し強固な被膜を形成し硬化も促進されますので、私は磨きの最終仕上げと長期保護剤として使用しております。
あと一点は、このトップコートの撒布は機械磨きのみに有効という訳ではなく、マルチ・クイックコート剤によるハンド処理の定期メンテナンスを行っていれば、その下地処理後にも同様の効果がありますので誤解の無いようにご理解下さい。
これらの事がコート剤の撒布施工動画で補足したい解説でした。
※ トップコートの撒布を行った完成写真
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また、この車の磨きでフロントバンパー部のメッキパーツの磨き動画が興味を持っていると思われる再整数でしたので、引き続きこの動画の解説をしたいと思います。
※ 10年経過し堆積したメッキパーツの磨き の動画
マルチコート剤はこれまでも解説してきたように、塗装面だけではなくポリカ樹脂製のライドや雨よけバイザーにも効果を発揮しますが、メッキパーツにもとても相性がよく効果が発揮されます。
本来はメッキパーツ専用磨き剤という商品もある事から、メッキ部に固着している酸化した不純物は独特の汚れであると思われます。
動画ではお見せ出来てはいないのですが、ウールバフで磨くとバフ表面が「真っ黒」になります。
決して酸やアルカリ成分で溶かしている訳ではありませんが、メッキ(Mg)とコート剤が反応し酸化した汚れを分解して除去していると思われます。(独特の匂いもします)
長年の固着した汚れを粗い粒子のコンパウンドで磨くとメッキ表面に磨き傷が入ったりもします。
動画でも分かるように、ウールバフの磨きで仕上がるくらいに磨き傷も無く簡単に綺麗に仕上がります。
磨いた後の経過具合も気になると思い写真を掲載しますが、私の20年経過しているデモカーのメッキパーツでも使用しておりますが、劣化することなく綺麗な状態を維持しております。
※ 20年経過したデモカーのメッキパーツの状態
最近ではメッキパーツも少なくなってきましたが、手間なマスキング作業も少なくて済みボディの磨きを行えるのも利点です。
機械磨きではマルチコート剤が有効ですが、ハンド処理でのクイックコート剤もメッキ部にとても有効ですし、トップコートのミラーコート剤が特にメッキ部に有効です。
メッキパーツもアクセントとして使用されているので少なくなっていますが、綺麗に仕上がると「キリッ」と引き締まる感じが高まります。
※ 磨きを行ったドアノブ(メッキパーツ)付近の状態
この様な事を含め補足したい解説でしたが、その辺りの興味が再生数に現れていたのではないかと推測します。
この他にもヘッドライトの磨きも撮影しましたが、これは撮影に失敗しているので再生数がかなり少ないので省きたいと思います。
その代り完成写真を幾つか載せていますのでご確認下さい。
※ 磨きを行う前のヘッドライト付近の状態
※ 動画撮影に失敗した」ヘッドライト磨き完成写真
余談ですが、動画の撮影は経験が少なく未熟者ですが、本当に難しいと実感させられている昨今です。
今回は再整数が多かった10年経過した車のトップコート撒布動画とメッキパーツの磨き動画の解説を行いました。
興味がある方は、この車のブログ記事もご覧下さい。
https://rikyuu-coat.amebaownd.com/posts/7321073
最後までお付き合い頂き有難うございました。
気になった方はサイトも覗いてみて下さい。
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