コンパウンドでは実現できない磨き!~濡れた状態でもしっかり磨けます(動画解説)

こんにちは、リキュウコートです。


今回は最近幾つかの動画を調査目的でUPしましたが、無編集の動画の為に補足して解説したいと思います。


無編集の視聴さ側から見ると不親切な動画だと思いますが、唯一利点があるのは、リアルに時間や変化が見られるという事は実際に作業する時に役立つ事だと思います。  


調査目的と言いましたが、視聴者の方が何に興味を持っているのか?プロ・アマのどちらが視聴しているのかも見定める為に幾つかの作業の動画をUPしました。


前置きが長くなりましたが、その中でも一番視聴数が多かった動画について解説します。

※ 一番視聴数が多かった磨きの動画

「コンパウンドでは実現出来ない特殊コート剤による磨きです。洗車後の濡れた状態でもシッカリと磨けます」というタイトル動画です。

※ 視聴数は少ないですが同様の動画です 

「ビチョビチョに濡れた状態でも頑固な汚れを除去するとともに、ガラス系コーティングの施工を同時に被膜形成する画期的な施工です」というタイトルの動画です。

※ 視聴は少ないですが同様の磨きの動画です  

「コンパウンドでは出来ない磨き(3)濡れたボディでもしっかり汚れを掻き取り、ヘッドライトも磨けます。同時にガラス系コーティングの保護も施工」のタイトル動画です。


私からすると、ただの作業中の動画が何故?一番なのか不思議ですが、ビチョビチョの状態で磨きを行っている事が珍しいのだろうと思うほか理由が見当たりません。


タイトル通りコンパウンドではこの状態では磨く事は出来ませんと言い切る事が出来ます。 


これだけ濡れていると粗いコンパウンドでも水に薄まり滑って磨く・削る効果が発揮できません。

※ マルチコート剤(リキュウコート)  

使用している液剤はリキュウコートの「マルチコート剤」を用い機械磨きで使用します。


ポリッシャーは「ギヤアクションサンダー」という機械で、私は普段の作業はこの機械しか使っておりませんし、これ以外の機械を使う必要が無いので重症の症状から仕上げまで全てに対応出来るポリッシャーです。

※ ギヤアクションサンダー(ポリッシャー) 

何本か前の記事でも紹介しましたが、研磨能力としては7割程度の能力の機械で、回転とギヤ模様の様な偏芯運動がダブルの動きがあるのが特徴です。


7割程度の能力と言いましたが、それはコンパウンドを使用した場合で、マルチコート剤を使用した場合は9割以上の能力にアップする為に、あえて一番能力の高いシングルアクションを使う必要がありません。  


シングルは高度な技能を要し、重量も重く(3割)とにかく作業性が悪くしんどいというのが私の嫌う理由です。


しかし、コンパウンドを使う場合での重い症状では、このシングルを使うしかありません。


この機械を本当に使いこなせるのは塗装屋さん位ではないでしょうか。 私がマルチコート剤で一番相性が良いのが、このギヤアクションサンダーだと思います。 


先程、9割の能力と説明しましたが残り1割の不足は何かというと、塗装を削る能力が無いという事です。


現在の車を磨く仕事では汚れを削る必要はありますが、塗装を削る能力は必要無いからです。(その他のプロの方の考えは分かりません) 


これは慣れている為かも知れませんが、DIY用のダブルアクションよりも、ギヤアクションの方がかなり使い易いというのが感想です。  


初心者がいきなりギヤアクションを使うには抵抗があるかと思いますが、決してプロしか使えない機械ではありませんし、幾つかのルールや特徴を掴めれば素人の方でも使える扱い易い機械だと私は思います。 


とはいえ、この様な文章や動画では教えるにも限界があり、実際に対峙して教える事が出来ないので、その点では難しいのかも知れません。

※ 専用ウレタンスポンジバフ 

そして、この動画で使用している「専用ウレタンスポンジバフ」についてですが、そのバフは専用のスポンジバフで、かなり特徴がある商品です。


スポンジバフも無数に素材・形状と種類がありますが、何でもよいという訳ではありません。


この素材に巡り合うまでは相当数のスポンジ素材メーカーから素材を取り寄せたりして、長い年月に渡り試行錯誤の結果たどり着いた素材です。  


実際に現物を見れば分かりますが、とても固く・とても粗い目のスポンジ素材で、とても良質の仕上げを望める素材には見えません。


このバフでコンパウンドを使用した場合は磨き傷が付くと思います。 


しかし、マルチコート剤の特性を最大に生かした場合、この粗い目と硬さがしっかり汚れを掻き取るには必要ですが、その反面傷付き易い素材でありながら、マルチコート剤の傷が付きにくい特徴を上手く利用した結果、濡れた状態でも水に邪魔をされないで汚れを掻き取り、磨き傷やムラも無く仕上げる事が可能になります。 


あと一つ、バフの目の粗さが水捌けを良くして必要量の水分を利用しコート剤の反応も促進しながら磨ける特徴があるので、マルチコート剤の磨きには欠かせないツールです。

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【 磨 き 方 】

最後に磨き方ですが、バフにコート剤を塗布し、バフを塗装面に接地したあとに回転させながら、あらかじめ素早く磨く範囲にコート剤を塗り広げます。


塗り広げた後は、バフを半分程度重ねながら、移動させて磨いていく要領です。 


同じ所で止まらないで移動が遅すぎない様に、常に移動しながら磨きます。


これを守らないと、汚れとコート剤が絡み塗装面に、こびり付いたりしますので気を付けます。


バフを移動して行くうちにコート剤が消化されて薄くなってきます。


これは汚れが除去されている現象でもあります。  


そのコート剤が薄くなるにつれ、今度は塗装面にコーティング剤が浸透して光沢が上がって仕上がって行くというメカニズムです。  


そして、重要な磨くルールとして、バフは当然丸い形状ですが、ベタ付けの状態で磨くのではなく、円の半円で磨くという事が機械・機種が違っても同様の条件です。


機械が回転していますので、ベタ付けでは機械のコントロールが難しいので、常にバフの半円部で磨くという意識が必要になります。


マルチコート剤は汚れを除去する能力はコンパウンドの「細 目」に匹敵しながらも塗装を削らない特徴がありますが、バフによる回転と摩擦がありますので、全く削らないという意味ではありませんので、パネルの端やプレスラインの様な部分は塗装が薄いので気を付けて磨く必要がありますので理解下さい。 


この様なツールを使いこの様な条件で磨き作業を行う事で、コンパウンドでは実現不可能な塗装を削らないで汚れを除去し同時にコーティング施工による保護やトプコートの下地処理がワンアクションで行えます。


この磨きによりコーティング効果もありますが、この後のトップコート(ガラス・ミラーコート)の撒布により、一層硬化した被膜形成が可能になり、光沢・防汚・撥水・傷防止が高まります。


文章で説明すると、とても難しく複雑ですが、実際には難しい事はコート剤が勝手に行ってくれるので、動画で見るままの作業で完了します。


今回は視聴数が一番多かった磨きの解説でした。


最後までお付き合い頂き有難うございました。 

気になった方はサイトも覗いてみて下さい。  

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