皆さん!車の磨きで手磨きと機械磨きの違い分かりますか?~想像以上に違いますよ。

「新年あけまして、おめでとうございます」


今回は前回の「ポリッシャーの持ち方・姿勢」に続き、ポリッシャーの磨き第二弾として「ポリッシャーの種類と使い分け」について、解説したいと思います。 


車の磨きには手磨きの他に機械磨きというポリッシャーと呼ばれる機械を使って磨く方法があります。


手磨きと機械磨きの一番の違いとは、当たり前ですが動力のちがいです。


当たり前過ぎて理解しているつもりが、案外と本当の理解が出来ていない事が見て取れる事がありますので、基本に戻って最後までお付き合い下さい。


機械磨きも多種多様の機種がありますが、大きく分類すると3種類に分類されると思います。  


「シングルポリッシャー」 「ダブルアクションポリッシャー」 「ギヤアクションポリッシャー」という枠組みとして3種類に分類されていて、これらの分類の大きい違いは機械の「動き・アクション」の違いです。 まずは、その動きの違いを簡単に説明します。 


※ ダブルアクションポリッシャーの磨き  


【シングルポリッシャー】

正式にはシングルアクションポリシャーとも呼び、名前の由来通り一つの動き(一方向回転運動)しかない事によりシングルと略称で呼ばれています。


【ダブルアクションポリッシャー】

これも名前の由来通り二つの動きがある事が特徴で、一つ目の動きは、シングルよりは弱いですが一方向の回転運動ともう一つは、偏芯運動といい簡単な説明として見た目は振動するような動きをします。

一方向の回転と振動の様な複雑な2つの動きが同時に行うのが特徴です。  


【ギヤアクションポリッシャー】

この機械は、一番最近(十数年前)に出てきた機械で、ダブルアクションよりもパワーがあり、 動きも一方向の回転運動と偏芯運動とは違いギヤの様な☆型の様な複雑な動きが同時に行われるのが特徴です。

これらが名前の由来からなる動きの違いによる3種類について、それぞれに分けて解説したいと思ます。

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【シングルポリッシャー】  

このポリッシャーは歴史が一番あり、20年以上前では、この機械しかありませんでした。 そして、一番研磨力(パワー)がある機械で、主にプロが使用していて、塗装を削る磨きが必要される塗装屋さんがメインに使っています。


一つの動きで簡単そうに思えますが一番技能が必要とされ初心者の方が真似して扱える機械ではありません。(熟練した知識や経験が必要)


使用するコンパウンドは全ての種類において使用できますが、主に粗い磨きに向いている為に、「細目」に続き「極細」までに適している機械です。


仕上げまで使用するには、磨き傷の処理やオーロラ(磨きムラ)の処理がかなり難しい機械でもあります。 

※ プロが使用する電動式シングルアクションポリッシャー  

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【ダブルアクションポリッシャー】

この機械はシングル続き歴史が古い機械で、種類も一番豊富に存在する幅が広い能力の機種が存在します。


この機械の特徴は、シングルの様な研削力には劣りシングルポリッシャーの不得意な部分を補う仕上げ用としての利用が適している機械です。


この偏芯運動により磨き傷や磨きムラが発生しにくいという特徴を生かし、超微粒子や最終保護剤の塗り込みに適していて、逆に「細目」のコンパウンドを用いて削る磨き・強い磨きには適していないと思います。


そういう意味では、初心者が一番扱い易い機械の種類とも言えます。


ただし、能力の幅が一番広い機種なのでダブルアクションならどれでも良いとは言えなくて、偏芯運動の大きさによって研磨能力も比例するのが特徴です。  


偏芯の動きが片側2mm程度から10mm程度の種類あり、数字が大きいほど粗い動きとも言え研磨力が高く、数字が小さい程きめ細かい動きで研磨力が小さく仕上がり性に適していると言えます。


強い磨き・削る磨きには適していないのですが、各コンパウンドの組み合わせである程度の磨き作業も可能になる機械です。


初心者の方が選ぶ目安として、偏芯運動(オービタル)の数字が2mmから5mm位までが、能力は低いですがトラブルも少ないとも言えますので、初めてお使いになる方には。これらの機種がお勧めだと思います。 

※ エアー式 ダブルアクションサンダー(オービタル偏芯幅 5mm)  

※ DIY用・電動ダブルアクションサンダー(オービタル偏芯幅 2mm)  

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【ギヤアクションポリッシャー】 

この機械はシングル・ダブルアクションに続き最後に出来た機械で、ダブルアクションよりもトルク(パワー)があり、シングルポリッシャーよりは研磨能力は劣りますが、コンパウンドを上手く組み合わせば、塗装を削る磨きには適していませんが、固着した汚れ等を削り取る磨きには適していると思います。


分かり易く例えると、シングルとダブルの中間部分を補う役割りがあり、そのまま仕上げ磨きとしても適しているのではと思います。


(磨きムラや磨き傷が少ない) あくまでもバフの種類(ウールバフとスポンジバフ)と各コンパウンドの選択が重要となります。


リキュウコートの磨きはこの機械が一番適していると推奨しています。


磨く液剤やコンパウンドに磨く能力があれば、シングルポリッシャーを使用しなくても、強いも可能になる事で、粗い磨き傷を最初から最後まで付ける事無く作業が出来るので、汚れ等を削り落とす磨きには一番適していると私は思います。 


技能面においては、シングルよりも断然扱い易く、少しの間訓練(慣れれば)すれば未経験の方でも使う事が出来ると思います。


しかし、トルクや研磨力もある事から、ダブルアクションよりは技能は必要になり、未経験の方が初めて使うには難しいと言えます。  


ダブルアクションの磨きに慣れた方が、次へとステップアップする機種だと思います。

※ 電動式ギヤアクションポリッシャー  

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【 ま と め 】

これらの3種類を解り易い目安で例えると、シングルポリッシャーの研磨能力を100%とすると、ギヤアクションが50%~70%の能力と思います。


残りのダブルアクションは機械の幅が広いので20%~50%の能力と理解すると分かり易い目安になるのではと思います。(あくまでも私の経験による目安です)


ちなみに手磨きは1%~5%の能力とみると機械との能力差が理解し易いと思います。


その上、コンパウンドの研磨粒子やバフの種類の組み合わせによっても無限な使用法が考えられ、また使いこなす個人の能力差や磨く対象物の状態や症状(塗装・汚れ・シミ・傷)によっても、組み合わせが大きく変わって来るものです。


磨きと一言で言えますが、本当に奥が深い分野だと長年経験して思います。


その事から、経験の無い方は、詳しい方の助言などを受けて機械磨きを行う事をお勧め致します。


出来るだけ初心者の方にも理解し易い事を念頭に機械磨きの各ポリッシャーについて解説しましたが、難しい点も在るかも知れませんが、奥が深い分野なのでご容赦下さい。 


最後までお付き合い頂き有難うございました。


気になった方はサイトも覗いてみて下さい。

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