塗装の傷除去について詳しく解説しました!~今回は意地もあります。

こんにちは、リキュウコートです。


今回は以前、地元のディラーへの飛び込み営業を行い工場長の車で性能評価のデモを行った事例を紹介します。  


余談になりますが、初めての飛び込み営業を行いましたが、紹介も無く無名の人間の話を聞いて頂けて有り難いと思った事と、絶対に認めて貰いたい!と言う気合の入ったデモの一つであった事例を紹介します。


工場長さんは規律正しい方で、不正が無いようにと個人的に支払いを受けて、デモを兼ねた有償施工を行った方という事を付けくわえさせて頂きます。


約8年近く経過したミニバンでした。(ミニバンって分類は間違いでは?と思う大きさ)


デモ当日に車を拝見して「正直言葉が出なかった」というのが失礼ですが第一印象です。


ボディカラーはブラウンマイカ(パール)でしたが、何故かボディ全体に強めの傷が多くて、「営業デモも兼ねているのに厳しい!」と焦りました。


しかし、ここで能力が発揮できるチャンスだと気持ちを切り替えて施工に望みました。


工場長本人は本来几帳面な方のようですが、家族(子供を含む)が無頓着みたいで、諦めていたそうです。(なるほど・・・大変ですね)


前置きが長くなりましたが解説始めます。


ボディ全体に様々な種類の擦傷跡が見られましたが、今回は一番目立つボンネットのプレスライン付近の擦り傷について解説します。

※ ボンネットやフェンダーのプレスラインにまたがった擦り傷の状態


なかなかボンネットで何かを引きずったような面積のある傷は珍しいし、実際完全な復元は厳しいと思う様な擦り傷の印象でした。


ここで傷除去の知識として解説しますが、傷と言っても様々ありますが圧接した傷で塗装上にボディカラー以外の色が付着した傷は案外と簡単に除去出来ます。


しかし見た目酷くなさそうな砂等(粒子)による擦り傷は思う以上に深さのある傷が多いです。 目安として爪先で引っ掛かる様な傷はクリヤー層を超える深さである事が多いです。


その場合は、その傷の深さまで削ると傷は除去されますが、クリヤー塗装を剥がしてしまう事にもなります。 


それでは「磨き」ではなく「剥がし」になってしまうので、完全な傷除去は不可能です。 


しかし、諦めてはいけないのは、塗装面にはワックス等の保護剤や汚れを含む不純物が堆積している場合があります。


その場合は、堆積した不純物の膜に傷が入っている事になります。 その事から不純物の膜を除去すれば、その厚みの傷は自然と汚れと同時に除去されるという事になります。 


しかし、不純物の厚みで全ての傷が止まるというのは都合が良すぎる話です。


ですが、最初の傷よりはかなり目立たなくなるのも事実です。


一般のコンパウンド磨きにおいての磨き作業はこの時点で終了ですが、リキュウコートの磨きは、ここからが本領を発揮する磨きとなります。


コンパウンドの場合はここから削りを伴う磨きを行うと塗装を削り塗装が薄くなる方向で進みますが、リキュウコートのマルチコート剤で磨くと、取りきれなかった傷の中に樹脂成分が、機械の摩擦による強制的な浸透により徐々に埋まって行くというメカニズムです。


しかし無限に埋まるというのは誤解があるので限界もあります。


でも、コンパウンドの磨きとは明らかに違いのある方向の、削る磨きから表面を強化する磨きと言っても間違いはないと言えます。 

※ 塗装を削らずに樹脂成分の浸透により傷埋めと光沢復元を行い鮮明度もアップ!


今回の事例を写真で示しているのは、マルチコート剤の特殊クリーナー効果で堆積した不純物を除去した後に、塗装を削らずにコーティング成分である樹脂成分を強制的に傷に対し埋める事と塗装表面を強化するという現象を示しています。


ボンネットにあるプレスライン部は塗装の厚みも平面部より薄くなっており、コンパウンドの様な粗い粒子で磨くと汚れの除去でも薄くなる事も事実です。


その事からも、プレスラインをまたぐ擦り傷は物理的にも難しい場所であるという事です。


今回の場合は不純物の除去後でも結構傷が残っていたので、マルチコート剤をウールバフで繰り返し磨き、樹脂成分を傷の中に埋めて行きました。


そして最後にガラスコーティング剤をスプレイヤーで散布し、マルチコート剤で磨いた表面を覆うと同時に化学反応により相互を硬化させることにより、一時的な傷埋めや磨きで終わらなくするというメカニズムによるものです。 


一般的な最終磨きの仕上げ剤では数週間で艶出し油分が蒸発し取り残しの傷が見えて来ますが、このリキュウコートの磨きではその様な事は起こらず、長期に渡り維持出来ます。  


今回の事例ではメカニズムを超えた意地があった様にも思います。


という事で、デモを評価して頂き磨きの依頼を頂くようになりました。


現在では、リキュウコートの商品を店舗の方で採用頂き使用して貰っています。


その他にも施工事例の記事が、ありますので是非参考にご覧下さい。


長くなりましたが、最後までお付き合い頂き有難うございました。


気になった方はサイトも覗いてみて下さい。 

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