ヘッドライトはデリケートな素材です!素材に優しい磨きを紹介します。(動画解説)

こんにちは、リキュウコートです。

今回も動画の解説を行います。 


今回紹介する動画は、以前に無編集で投稿したヘッドライト磨きの動画を、解説を加えリメイクしたものです。


編集能力が無い時の投稿の為に、意味が伝わらない動画でしたので、改めて解説をしたいと思います。

※№93の動画でご確認下さい。


これまでに何度かヘッドライトの磨きについてブログにおいても解説して来ましたが、今回使用する素材の劣化が酷い症状で白ボケしていますので原因も含めメンテナンスにおいても解説したいと思います。


今回動画で使用したヘッドライトは、新車から5年経過したものです。 


この動画で紹介する車は、ヘッドライト磨きの依頼ではなく5年保証が終了したボディのコートティング再施工の依頼です。


ボディが磨きとコーティングにより蘇えってもヘッドライトが白ボケしていたのでは、美観的においても台無しになりますし、照明が不十分で危険ですのでサービス的な形でヘッドライトクリーニングした作業の模様です。

※ 劣化によりヘッドライト全面が白ボケした状態 


リキュウコートの「マルチコート剤」は塗装部だけではなく樹脂部にも使用可能で高い効果が得られますので、塗装を磨くついでにヘッドライトも同時に磨く事が可能です。


その意味では、液剤の使い別けの必要が無く、無用なマスキング作業も省けます。


改めてヘッドライトの素材についても解説しますが、ヘッドライトはポリカボーネットという素材で柔軟性もあり強度もあるのですが、素材自体が塗装以上にデリケートである特徴がありますが一般的にはあまり知られていない特徴でもあります。


個人の方の裏ワザ紹介などの動画で、トイレ掃除の洗剤等で簡単に白ボケや黄ばみを除去しているものを見かけますが、一時的な除去だけであれば目的を果たせますが、これらの多くは酸やアルカリなどの成分を利用して除去していると思われます。


ヘッドライトのポリカボーネットは酸やアルカリ成分で素材が劣化し易い性質の為に、時間の経過により劣化が進行し白ボケや黄ばみが発生し易くなります。


使用後に直ぐに洗い流せばいいと思われがちですが、白ボケ・黄ばみを除去する段階で溶解するという化学反応が発生している為に、素材自体にも影響を与えていると思います。


その為に、安易に不具合が除去出来ればいいという訳ではありません。 除去後の劣化についても考慮が必要です。 


また、同様な症状を除去する為に、研磨ペーパーやコンパウンドによる研磨による除去する方法もありますが、この除去においてもポリカボーネット表面を研磨剤により傷を付ける事になり、完全な磨きを行うには高度な技術が求められます。


この場合も除去は出来ますが、表面に微細な磨き傷を残す事にもなりますので、この微細な傷に不純物が吸着し黄ばみ易いという現象も発生します。


これらの除去後に強力にヘッドライト表面をコーティング・保護が出来るのであれば安心できますが、長期間に渡り強力に保護出来るという保護剤も無いに等しいのが現状です。 


この様な現状では、素材のデリケートさを理解した上で、出来るだけ傷付けない磨きやメンテナンスを行う事が大事であり重要です。


その反面「マルチコート剤」はアルカリや酸などの成分も含まれておらず、特殊クリーナー成分による不純物の除去が行えるので安心です。


また、塗装を削らない事や磨きによる傷が入りにくいという特徴からも素材に優しく除去が出来ると思います。 


そして、除去と同時に樹脂成分の浸透が行えますのでレンズ表面を保護する役割も補えます。


しかし長期間に渡り劣化を防ぐ事は難しいので、今回の様に劣化した状態を機械磨きで修復した後は、3ヶ月毎に行う「マルチコート剤」や「クイックコート剤」にてハンド処理によるクイックメンテナンスで塗装部と同様にメンテナンスを行えば酷い劣化を防止し維持・継続が出来ると思います。


今回の動画ではマルチコート剤とウールバフによる磨きだけをお伝えしましたが、ウールバフ磨きで不純物を除去し、微細な傷を樹脂成分の浸透による補修を行った後は、スポンジバフによる仕上げ磨きを行う事をお勧めします。(極力磨き傷を残さない為) 


その上に保護する役割として「ミラーコート剤」による散布施工を行います。


完成画像はこれらの施工を行った状態のものです。

※ マルチコート剤の磨きとミラーコート剤の保護による修復後の状態 


これらの工程を全て行っても片側8分程度で行えます。 


また、この磨きにおいては、DIYサンダーで行っても同様な品質・仕上がりが望めます。 


施工時間においても10分程度で今回と同様な仕上がりになると思います。 


今回の様な酷い劣化の症状は機械磨きを行う必要がありますが、状態が改善出来た後の汚れや新車からのお手入れではハンド処理にて充分にメンテナンスが行えます。 

※ マルチコート剤と定期メンテナンスで使用するクイックコート剤 


今回一番お伝えしたい事は、塗装も同様ですが不純物や不具合の除去が簡単に出来ればいいという安易な考えは間違いだという事です。


簡単に改善出来ても逆に素材を痛めては何にもならないし劣化を早める事もあるからです。


この事は使用者に注意するよりも製造者に訴えたい事でもあります。 


知識も無い一般の方が安心して使える様な商品つくりをお願いしたいものです。 


今回使用した車も僅か5年でこの様に劣化するのは、普段お手入れしているカーケア―商品による要因が大きいと思われます。


決してリキュウコートの商品が一切の欠点も無いという意味ではありませんが、商品開発において施工後の品質について一番気に掛けている点でもありますので、今回は深く解説しました。 


最後までお付き合い頂き有難うございました。 

気になった方はサイトも覗いてみて下さい。

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