艶無し塗装を苦手な「手磨き」を行って改善出来るのか?試してみました。(動画解説)

こんにちは、リキュウコートです。

今回も動画の解説を行います。


今回の動画は、いつもの廃棄パネルを使用して、手磨きを行った動画です。 

※ №55動画でご確認下さい。


今回使用しているパネルはレッドパールの塗装で、軽く10年以上経過していると思われる艶無し状態の塗装です。


これまでも様々なカラーで試して来ましたが、赤系の塗装は初めてです。 


艶無しの原因は外観から見ると汚れが堆積して光沢が減退した様には見えませんので、よくある塗装自体の不具合が予想されます。

※ 塗装本来の色合いが脱色したレッドパールカラー 


この様な場合は、いつも解説している様に、根本から改善しないと表面だけの処理では一時的な改善にしかなりません。 


この様な塗装は表面だけが劣化や不具合が生じている訳ではないので、コンパウンドの様に表面を削って研磨して光沢を出しても一過性で元の状態に戻る事が多いです。


しかし、塗装の根本から改善する事も不可能です。 


その事からも、一時的でもコンパウンドで磨き光沢を出して、表面をワックスや艶出し保護剤で出来るだけ維持させるしか方法がありません。


しかし、難しいのが磨いた光沢自体が一過性で終わると、普通の保護剤では光沢を維持する事は困難です。


普通の保護剤?って曖昧な説明ですが、艶出し剤のような油分で光沢を出すものではなく、長期に渡り維持できるコーティング剤と呼ばれるものでなければ難しいと思います。


今回の様な症状では、「マルチコート剤」を用いて機械磨きによる強制的なコート成分の浸透を図る事が最善だと思いますが、今回は苦手な「手磨き」による改善がどの程度出来るものかを検証してみました。 


私は「手磨き」が苦手(下手)で本当に嫌いです。


当たり前ですが、無意味でしんどい事が大っ嫌いだからです!


素人さんや未経験者の機械磨きの出来ない方が聞くと無責任や暴言のように聞こえると思いますが、非効率過ぎるから嫌いだという本音なのです。 私も含めその様に思う方の為に、DIYサンダーの様な小力な機械で事故が起こりにくい機械でも、特別な知識や技量が無くても綺麗に磨ける商品を開発してきたのです。


DIYサンダーを使えば何でも改善出来るものではありません。 


コンパウンドを使用した場合、それなりの知識や経験・技能が必要になります。


それでは、「磨いてみたいけど怖い」という人達の問題は解決しません。 


そういった方への理解を深める意味で、今回の「手磨き」を行いました。 


手磨きも機械磨きも同様のメカニズムで仕上がって行きます。 人力の自転車で100㎞間を走るのと、高速道路を軽自動車で走行する違いでしかありません。 


サーキット場をレースカーで競争する訳ではないので、初心者でも可能という意味です。


解説に戻りますが、下手な手磨きで手本にはなりませんが、最初にマイクロクロスにて、力を入れて汚れ(不純物)を除去し、その後コート成分を擦り込むように手磨きします。

※ マイクロクロスを巻き付けて強い磨きを行う 


塗装表面とマイクロクロスの摩擦が強いので非常に力が必要です。


そしてクロス磨きの「目消し」と「仕上げ磨き」の意味によりクイックメンテで使用する柔らかなスポンジで仕上げます。 


このスポンジでは摩擦の抵抗が少ないので軽い力で動かせます。 

※ 塗り込みスポンジにて仕上げ磨きを行う 


その為に素早く回数を多く動かせるので一気に光沢が上がって行く状態が動画でも確認できると思います。


今回磨いた面積は約30㎝角だと思いますが、非常に時間と労力が必要でした。


しかし、下手な磨きでも、磨きムラが出ない事や光沢のムラが出ない事も確認が出来ると思いますので、コンパウンドよりも扱い易いという事が少しは理解できるのではと思います。


最後にコンパウンドには無い撥水効果も磨き作業で得られるのも特徴です。(今回はミラーコート剤による保護仕様です) 

※ 時間は掛りますが、手磨きでも改善出来ます。

※ コンパウンドでは難しい撥水加工の撥水状態 


一本のコート剤により手を動かす事で勝手に仕上がって行くという単純なメカニズムから、機械磨きであっても想像以上に簡単に行えるという事を、お伝え出来ればと思い今回は苦手な「手磨き」の動画と解説を行いました。 


又の機会に「一過性の修復」か?どうかの検証も行いたいと思います。


最後までお付き合い頂き有難うございました。

気になった方はサイトも覗いてみて下さい。

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